御巣鷹の思い

1985年8月15日、日航機ジャンボ機はダッチロールを繰り返しながら最後に群馬県の御巣鷹山に激突した。乗客乗員524名、そのうち女性4名を除く520名が死亡した。報道された犠牲者のすさまじい最期の姿、遺書を残した男性、最後まで乗客のためにがんばったスチュワーデス、親とはなれて独り旅行の子ども、その他有名無名の人たちなど、今想像して悲しい。
あのとき、私たち家族は妻が職場の同僚と共に20日余のヨーロッパ旅行に行くことになったので、その「代わり」に2人の娘といっしょにつくば万博とディズニーランドに行くことができた。そのつくば旅行から帰って一休みしていたときの日航機事件であった。

「お母さんは大丈夫?」とまだ小学校3の娘が心配顔だった。「お母さんは外国に行っているのだから関係ないよ」などと説明していた記憶がある。そんなことのあった1985年の夏休みだった。あれから国内では死亡を伴う航空機事故はおきていないという。「沈まぬ太陽」の映画で、この事件に関連する場面があった。
戦争といい、航空機事故といい、人間はたくさんの犠牲を踏み台にしなければならないのだ、とあらために考える。そして「あやまちは繰り返しません」と誰かに誓う。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 研修旅行 お盆 »