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日記 … Kametarou Blog
師走選挙の争点-「憲法改正」問題
昨日、今回は3つの争点がある、と書いた。原発、消費税、TPP=オスプレイ、の3つ。しかし、これ以外に「憲法」問題が重要な争点になってきた。
憲法改正の方向を明確に打ち出してきたのは自民党であるが、日本維新の会もこの方向を進めていこうとしている。ただ、「憲法改正」を主張していながら、何をどう変えるのか、ということになるとはっきりしない。
伝統的な改憲の論点は第9条である。いうまでもなく軍隊をもつことを憲法上可能にする考えである。しかし維新の会などはこの軍隊保持のための改憲でもなさそうだし、一様ではない。
しかし自民や維新が併せて半数以上をとると、周辺の党にも訴えて改憲に必要な3分の2以上を確保することもありえるかも知れない。
戦後60数年たって、国の方向を部分的にせよ軌道修正することを国民全体が考える時期に来ていると言ってもいいのかも知れない。全体として、ナショナリズム強化(日本を強国にして近隣の国に対抗する)の観点での改憲はどうだろうか。今の憲法がかかげる理念、すなわち、前文でうたう理念(国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふと語ったこの崇高な理想と目的)を堅持するという立場は確立しているのだろうか。
とはいっても、そういう一般論で片付けられるテーマでもない。世界に対して誓った戦争放棄・平和主義の原則と理念を軌道修正するとすれば賛成できない。
今日も、太平洋戦争の悲惨さを映像を見ながら生徒に語ったが、平和を守る国民の力こそ憲法が60余年かけて培った最大の成果だったのではないだろうか。
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