中国という国家

もともと「中国」とか「中華」とか「中原」などという語には、黄河流域の国家が世界の中心にあるという意味をもっていたと、以前読んだ記憶がある。日本でいえば弥生時代から2,000年近い間、中華帝国は東アジアの盟主だった。日本をはじめアジア各国は、その時々の温度差をもちながらも全体としてこの帝国に組み込まれていたといえる。いわゆる中華帝国の冊封体制のもとにおかれていた。

まさか21世紀の今も、中国人の意識の中にこういった中華帝国が存在しているとは思いたくないのだが、どこかにあるのだろうかと思いたくなる昨今の政府を含めた中国の動きである。報道によれば、日本だけでなくベトナムやフイリピン、インドネシアとも領土を争いつつあるという。

19世紀末から約半世紀の間、大日本帝国が「アジアの盟主」などとわめいて結果墓穴を掘った。こういう「敗北」が日本人をして逆に負け犬根性をもたせることになったのだろうか。
アジア各国や世界各国に対しても正当な主張をして、それこそ毅然と自国の当然の見解を言っていくべきだ。すでに過去のものになったはずの「帝国主義的」領土拡張政策は、日本が墓穴を掘ったように、逆効果を招くことになることを中国の賢明な指導者には知ってもらいたい。

連日のように、日本国旗を踏みにじる中国民衆のデモの光景が映し出される。もし日本人が外国の国旗を足蹴にする行動をとったならばどうなるのだろう、と刑法を開いた。第91条に「国旗や国章」を損壊したり汚損したりした者は、2年以下の懲役または20万円以下の罰金にする、とある。ただし、外国政府から請求されなければ不問という。
日本政府は、何か態度をとったりするのだろうか。ことを荒立てないという気持ちから「粛々」と過ごしているのだろうか。日頃、あまり日の丸の旗を意識したことのない自分もちょっと気になるシーンが毎日のようにテレビに出るからのメモである。
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