「サピエンス全史」上下

著者はノヴァル・ノア・ハラリという人で訳者は柴田裕之という人。300ページちかい2冊。まだ上巻しか読んでいない。さきほど下巻を購入。

いうまでもなく人類の歴史書。サブタイトルに「文明の構造と人類の幸福」とある。
読書中だが、「読書」の面白さ有意義さを満喫している。

私たちの先祖は皆知っているようにアフリカで暮らしていたチンパンジーだった。1頭の類人猿の雌に2頭の娘ができた。このうちの1頭はあらゆるチンパンジーの祖先となり、もう1頭がわが人類の祖先になった、というところから始まる。600万年ほど前のことだった。その後地球上の各地に例えばネアンデルタール人とか、その他の人類の祖先らしいのが活躍した。その期間は数百万年間だった。約200万年前から1万年前ごろまで、この世界にはいくつかの人類種が同時に存在していた。

現在いるホモサピエンスは、ネアンデルタールとどういう関係のもとで共存したのか、そして結局はネアンデルタールを滅亡させた。ネアンデルタール人は戦ってほろぼされたのか、自滅する道を選んだのか、などの素朴な疑問を確認しながら、叙述していく。

下巻の最後はわがサピエンスの未来はどうなるのか、かつてないほど強力であるが、どこに向かおうとしているのか、誰も分からない。周囲の生態系に対して不幸をおしつけるのだが、しかし神になったホモサピエンスは自らの未来を描くことができない、ということで終わる。
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