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日記 … Kametarou Blog
ネーミングの怖さ(アベノミクス)
昨年来「アベノミクス」という語が広く行き渡っている。だけでなく、これが国民の希望のターゲットのように理解されているきらいすらある。
安部首相の提起したことは、3つの主要テーマ(3本の矢)が相乗効果をもたらす、すなわち日本の経済を成長させ、ひいては国民の暮らしを向上させる、ということである。
3つとは、金融政策、財政出動、成長戦略である。
大胆な金融政策
バブル崩壊以降の20年間における不況の最大要因をデフレと捉え、デフレ脱却のためにインフレを促進する。日銀に対して、2%の物価目標を掲げるよう働きかけ、その目標が達成されるまでは無制限の量的緩和策をとることを決定した。
機動的な財政政策
政府は2013年1月15日、過去2番目の規模となる13兆1千億円の補正予算案を閣議決定した。
民間投資を喚起する成長戦略
産業競争力会議において7つのテーマ別会合を開き、2013年6月をめどに具体案をまとめるとした。7つのテーマは以下の通り
(1.産業の新陳代謝の促進 2.人材力強化・雇用制度改革 3.立地競争力の強化 4.クリーン・経済的なエネルギー需給実現 5.健康長寿社会の実現 6.農業輸出拡大・競争力強化 7.科学技術イノベーション・ITの強化)
書店などでは、アベノミクスで日本はスゴイことになる、大発展する、かのようなばらまきが行われている。本当なの?
物価のつり上げ、消費税10%、借金のいっそうの増大、解雇の自由、残業を柔軟に行えるように(ただ働き)、などと、社会保障の改悪が複合的な形で形成されていることを忘れてはいけない。
アベノミクスという言葉が、何か奇蹟を起こすかも、といった意味で理解している人もいるらしい。言葉の影響は大きい。
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