次期天皇の問題(女性天皇、女系天皇?)

この5月1日に徳仁(なるひと)親王が天皇として即位された。神話上の流れでいえば、第126代目だ。そして天皇地位の承継がなされた瞬間から「次期天皇は?」の問題がやたらに言われている。今上天皇(現天皇のこと)は59歳。常識的に20数年後には交代することになるだろう。
 
しかし天皇の地位につくことが法的に認められているのは3人。

先の天皇の次男である秋篠宮(53歳)、昭和天皇の弟である常陸宮(83歳)、そして秋篠宮の長氏である悠仁(ひさひと)(12歳)。
現実問題として20数年後を想定したとき、上の2人は除外され、悠仁親王だけが現実的皇位継承者となるのではないだろうか。
 
このような皇位継承者の減少から女性でも天皇になることのできる道を考えるべきという意見が出ているし、これは皇統の継続を前提とするなら当然ではないか、とも思うのだが、今の法律(皇室典範)では女性はダメになっているから法律改正が必要で、しかもこれには反対意見も小さくないという。
 
(女系天皇は、皇族に属している女性の子どもが天皇になることを意味しているが、これは皇族の女性は結婚したら皇族から離れること、また一般人を父親とする人が天皇になるということは、女性天皇よりも非現実的らしい)。
 
日本の保守層(安倍首相もそうであるとのこと)は女性天皇にも否定的で、女系天皇は問題外として反対しているとのこと。
 
日本の歴史では推古天皇(聖徳太子のときに即位していた)以降8人10代あった。そして皆夫がいる人ではなかった。いわば中継ぎ的な役割だったという。
 
だいたい、先日のイベントで女性皇族は神道にもとづく儀式で排除されていたことを想起してみよう。
この皇位継承問題は今年の後半から大きく議論されるテーマになりそうだ。ここで女性の地位がどう評価されていくか注目したい。
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