今年9月は亡兄の七回忌である。
田舎では十三回忌、十七回忌あたりでも、大勢の親戚が集まる。
が、兄嫁は「今回からは家族だけでします」と言ってきた。
「ですから、びこさんも無理をしないようにしてください」と。
う~ん、こういうふうに知らせてきてくれたら行きにくい。
たった一人の兄弟であった兄の法事だから行きたい気持ちは山々であるが、
兄嫁からすれば小姑の私は来てくれなくていいというより来てほしくないかもしれない。
兄の長男であった甥は北海道から帰るという。
それは、兄嫁のお父さんが昨年9月に亡くなって、その一周忌もあるからだ。
私は関西在住だから、帰ろうとすれば、比較的簡単に帰られる。
が、実家というところは、親が生きているまでということを帰省のたびに感じる。
自分のためにも、兄嫁のためにも、兄の七回忌は行かないほうがベターかもしれない。
最近、都会では三回忌までしか祀らないとも聞く。
であるなら、七回忌を欠席しても失礼ではない?
来年の1月は母の三回忌がある。
母は私の親であるから、私の生きている限り行きたいと思っているが、
兄弟の場合は、どうすればいいだろう。
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★実家とは親生きてゐる家であり親ゐぬ家は実家にあらず
★亡兄の法事も今は行きにくくだんだん遠くなりゆく実家
★遠ざかる実家は距離の問題にあらずあるのは義理の関係
★兄嫁にすれば小姑わたくしは来なくて困らぬ人であるらむ
★兄弟は他人のはじめといふ言葉あれば行かぬも一選択肢