画に描いたようなこの未来指向の航空機はロッキード・マーチン、ATK、ボーイングの3社が協同で設立したプラネット・スペース(PlanetSpace)が開発中の次世代有人宇宙船「シルバー・ダート(Silver Dart)」。
1950年代にマクダネル・ダグラスが超音速飛行技術の一環で研究開発を進めてきたリフティングボディーの一種となるFDL-7C/Dという実験機を現代に蘇らせたもので、ロケットブースターを取り付けて垂直方式で打上げを実施した後、低軌道(LEO)まで到達。帰還時はスペースシャトルと同じように滑空飛行方式により通常の飛行場への着陸が可能なものとなる。
プラネット・スペースでは有人、無人のどちらでも運用可能だとしているが、有人の場合は10名前後の宇宙飛行士を乗せることが可能になるなど、これまでの有人宇宙船にはない革新的デザインが特徴となっている。
プラネット・スペースは、元々はNASAが公募を行った民間企業による国際宇宙ステーションへの物資補給業務を担うために設立されたものとなるが、NASAは検討の結果、昨年末にロッキード・マーチン、ATK、ボーイングの3社連合という本命中の本命企業の提案を退けて、宇宙開発の分野では新参企業となるSpaceX(Space Exploration Technologies)と古参ながらも大型ロケットの分野でもほとんど経験も実績もないオービタル・サイエンシーズ(Orbital Sciences)の2社と契約することを決定。宇宙開発分野におけるトップ2社が協同で設立したプラネット・スペース社はロケットを開発しても需要が見込めないという危機的状況に陥っている。
プラネット・スペースではISSの物資補給用にはこのシルバー・ダートではなくより現実性の高い、MCCという補給船とATKの固体ロケットブースターの技術を利用した「Athena III」というブースターも開発も進行させていただけに、NASAの決定は寝耳に水となったようだ。
このNASAの決定に関してプラネット・スペースでは今月15日、米会計検査院(U.S. Government Accountability Office)に対してNASAの決定過程が公正で正当な評価の元で進められてきたのか、監査請求を申請。GAOの監査に土壇場でのどんでん返しの期待を賭けている。
GAOの監査は3ヶ月間で実施されその後、監査結果の発表が行われる予定だ。
1950年代にマクダネル・ダグラスが超音速飛行技術の一環で研究開発を進めてきたリフティングボディーの一種となるFDL-7C/Dという実験機を現代に蘇らせたもので、ロケットブースターを取り付けて垂直方式で打上げを実施した後、低軌道(LEO)まで到達。帰還時はスペースシャトルと同じように滑空飛行方式により通常の飛行場への着陸が可能なものとなる。
プラネット・スペースでは有人、無人のどちらでも運用可能だとしているが、有人の場合は10名前後の宇宙飛行士を乗せることが可能になるなど、これまでの有人宇宙船にはない革新的デザインが特徴となっている。
プラネット・スペースは、元々はNASAが公募を行った民間企業による国際宇宙ステーションへの物資補給業務を担うために設立されたものとなるが、NASAは検討の結果、昨年末にロッキード・マーチン、ATK、ボーイングの3社連合という本命中の本命企業の提案を退けて、宇宙開発の分野では新参企業となるSpaceX(Space Exploration Technologies)と古参ながらも大型ロケットの分野でもほとんど経験も実績もないオービタル・サイエンシーズ(Orbital Sciences)の2社と契約することを決定。宇宙開発分野におけるトップ2社が協同で設立したプラネット・スペース社はロケットを開発しても需要が見込めないという危機的状況に陥っている。
プラネット・スペースではISSの物資補給用にはこのシルバー・ダートではなくより現実性の高い、MCCという補給船とATKの固体ロケットブースターの技術を利用した「Athena III」というブースターも開発も進行させていただけに、NASAの決定は寝耳に水となったようだ。
このNASAの決定に関してプラネット・スペースでは今月15日、米会計検査院(U.S. Government Accountability Office)に対してNASAの決定過程が公正で正当な評価の元で進められてきたのか、監査請求を申請。GAOの監査に土壇場でのどんでん返しの期待を賭けている。
GAOの監査は3ヶ月間で実施されその後、監査結果の発表が行われる予定だ。