超空洞からの贈り物

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ランボルギーニガヤルドにLP550‐2…後輪駆動の限定車

2009年07月02日 02時10分00秒 | car
ランボルギーニは6月30日、『ガヤルド』に250台限定で「LP550‐2 Valentino Balboni(ヴァレンティノ・バルボニ)を設定した。同社の伝説的テストドライバー名を冠したモデルで、4WDのみのランボルギーニラインナップの中では、唯一の後輪駆動となる。

ヴァレンティノ・バルボニ氏は1967年、ランボルギーニに入社。エンジニアとしての才能や高いドライビング技術を創業者のフェルッチオ・ランボルギーニ氏に見出され、1973年、テストドライバーに起用される。その後、バルボニ氏はすべてのランボルギーニ車の開発に携わり、その類稀なる感性が数多くの名車を生んできた。

しかし、そんなバルボニ氏も40年以上に渡るランボルギーニ社でのキャリアに終止符を打ち、定年退職を迎える。同氏は「ランボルギーニは常にレースカーのノウハウを、高い信頼性ともに提供してきた」とコメント。退職後も同氏は、ランボルギーニのブランド大使として、世界各国をPRして回ることが決まっている。

ガヤルドの限定車、LP550‐2 Valentino Balboniは、バルボニ氏の偉大な功績に敬意を表して設定されたモデル。単に特別装備を奢っただけでなく、バルボニ氏の走りへのこだわりが随所に貫かれている。

ベース車は『ガヤルドLP560‐4』だが、その最大の違いは駆動方式。フルタイム4WDは後輪駆動に変更された。これは軽量化とハンドリングの自在度を引き上げるのが目的。そのチューニングには、バルボニ氏のノウハウが如何なく発揮された。

トランスミッションは、リアアクスル直前に置くトランスアクスルレイアウトを採用し、リアアクスルのLSDも新開発。さらに、ダンパー&スプリング、スタビライザー、タイヤなど、あらゆる面のチューニングが見直された。ESPも専用チューンで、標準モードはスタビリティ重視、「コルサ」モードではドリフトなど自由自在のコントロールが楽しめる仕様とした。

エンジンは5.2リットルV10だが、ガヤルドLP560‐4よりも10psデチューンされ、最大出力550psを発生。それでも2WD化によって、車両重量は120kg軽い1380kgとなった効果もあり、0 ‐ 100km/h加速3.9秒、最高速320km/hの卓越したパフォーマンスを実現する。

トランスミッションは6速MTが標準で、2ペダルMTの「eギア」はオプション。カーボンセラミックブレーキも設定される。

ボディカラーは8色が用意されるが、限定車らしくボディ中央にはホワイト&ゴールドのストライプを採用。これは1970年代のスポーツカーがモチーフだ。アルミホイール「スコーピウス」は、ダークグレー塗装。ブレーキキャリパーは、ボディカラーによって、ブラック、オレンジ、イエローとなる。

インテリアには、ブラックを基調にホワイトのストライプを入れた専用レザーシートを装備。センターコンソールはポーラホワイトのレザー仕上げで、運転席側ドアトリムには、バルボニ氏のサインとシリアルナンバーが添えられた。リアビューカメラ、ブルートゥース対応ナビゲーション、フロントリフティングシステムなど、装備も充実している。

LP550‐2 Valentino Balboniは限定250台が生産され、欧州と米国で販売される。欧州での価格は16万2000ユーロ(約2220万円)。その希少性を考慮すると、即完売は間違いないだろう

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