超空洞からの贈り物

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天才航空機デザイナーが開発中のリージョナル航空機

2009年05月12日 19時47分57秒 | Weblog
この見慣れない航空機は現在、カレーム・エアクラフト(Karem Aircraft)社が開発中のティルトローター型リージョナル航空機、TR75の完成予想図となる。

 ティルトローターというと開発が難航したV-22を思い浮かぶところだが、このTR75の全長はV-22の2倍以上もあり、小型ジェット旅客機のB737とほぼ同じ大きさを持つ。

 このカレーム・エアクラフト社という会社、知っている人はおそらくほとんど皆無だと思うところだが、創業者のアブラハム・カレーム(Abraham Karem)という人物は、米軍でもっとも広く使われている無人偵察機、MQ-1の前身となるGNAT 750や現在、ボーイング社が飛行試験を実施しているヘリコプター型無人航空機、A160を設計した人物として米航空機開発業界ではかなりの有名人となる。

 航空機業界の天才というとスペースシップワンの設計者のバート・ルタン氏を思い出す人も多いかもしれないが、この2人は基本的には同じ方向性の人物となる。

 機体、エンジン、空力設計、構造計算などの全てを1人で担当し、更に極めて少人数の航空機作りの技術者集団を抱えることで、機体設計から機体のプロトタイプの製造まで1つのワークショップの中だけで完結させる。

 そういう現代のライト兄弟の工房のようなものがカレーム・エアクラフト社であり、バート・ルタン氏のスケールド・コンポジッツ社となる。

 まあ、普通に考えるとそんなことは不可能なように思えるところだが、アメリカの場合、そういう天才に率いられた航空機開発集団が2、3はあるようだ。

 カレーム・エアクラフト社では現在、民生用のTR75の他に更にティルトローターを4機搭載した軍用の統合重量リフト機(Joint Heavy Lift)という機体の開発もロッキード社と共同で進めている。


航空機開発ってお金になるんだろうか?
どう考えてもプロトタイプ作るのに、開発コストは莫大なものに…
って思ってしまうんだけど。

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