超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

地球規模の海洋生命調査プロジェクト「Tara Oceans」

2009年03月01日 00時06分02秒 | Weblog
2006~2008年の北極大浮氷群における漂流探険を終えたスクーナー(2本マストの帆船)「Tara」号は、2009年9月に出発予定の世界全海洋を巡る3年間の任務の準備に取り掛かっている。延べ150,000kmにわたるこの航海の目的は、海洋微生物とそれら微生物が汚染や気候変動から受けた影響を調査することにある。

◇画期的プロジェクト「Tara Oceans」の概要
・気候変動がプランクトンに与える影響の把握、海洋生命に関するデータベースの構築、海洋生態系の実用的な地図の作成、海洋における生命の変化についての一般への啓蒙。これらが、世界の海洋全体(熱帯のサンゴ礁から南極まで、中東の地峡から北半球高緯度の北西部横断に至るまで)を3年間かけて調査するTaraの次なる探検航海の目標である。
・新たな「Tara Oceans」の任務では、多様な地域や深海のプランクトンを、ウイルスや細菌からクラゲに至るまで、幼魚、サンゴ、多様な微生物を介して調査する。
・この帆船には、海洋学者、生物学者、遺伝学者、理学者、気候専門家からなる国際チームが乗船する。また海洋での形態やゲノムの多様性を調査するため、最新の技術や斬新な機器を装備する。


北極の氷は、地球温暖化の影響により従来考えられてきたよりも遥かに早く溶ける可能性があること。このとき、驚くべきことに、海洋の酸性化(大気中の二酸化炭素が大量に海水に溶け込む)を促す。地球温暖化及び海洋の酸性化は、多くの種を排除する可能性があり、海洋生物の多様性を重度に脅かすことになる。

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