月で、地下の巨大な溶岩トンネルに通じる縦穴を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が世界で初めて発見した。将来の有人月探査で、天然の基地として活用できる可能性がある。米地球物理学会誌に近く掲載される。
このトンネルは、流れている溶岩の表面が冷えて固まった後、その中にある溶岩が流出して作られたと考えられる。JAXAは月周回衛星「かぐや」で探査したところ、火山活動が活発だった地域内の地点(北緯14度、西経57度)で、縦穴(直径60~70メートル、深さ80~90メートル)を発見。その穴に差し込む太陽光や影の解析から、地下に横幅400メートル以上、高さ20~30メートルのトンネルの存在が確実になったという。
月は大気がないため、地表では隕石(いんせき)の落下や人体に有害な宇宙線にさらされている。溶岩トンネルの中はこうした危険から守られる。気温も大きく変動する表面と異なり安定しているので、米国など各国が天然の基地の候補地になるとして探している。
春山純一JAXA助教(惑星科学)は「周辺の地形は比較的平らなので、着陸や移動がしやすいだろう。地球側を向いており交信が容易だ。赤道近くで太陽エネルギーも得やすい。月面基地の有力候補になるのではないか」と話す。
~毎日jpより~
このトンネルは、流れている溶岩の表面が冷えて固まった後、その中にある溶岩が流出して作られたと考えられる。JAXAは月周回衛星「かぐや」で探査したところ、火山活動が活発だった地域内の地点(北緯14度、西経57度)で、縦穴(直径60~70メートル、深さ80~90メートル)を発見。その穴に差し込む太陽光や影の解析から、地下に横幅400メートル以上、高さ20~30メートルのトンネルの存在が確実になったという。
月は大気がないため、地表では隕石(いんせき)の落下や人体に有害な宇宙線にさらされている。溶岩トンネルの中はこうした危険から守られる。気温も大きく変動する表面と異なり安定しているので、米国など各国が天然の基地の候補地になるとして探している。
春山純一JAXA助教(惑星科学)は「周辺の地形は比較的平らなので、着陸や移動がしやすいだろう。地球側を向いており交信が容易だ。赤道近くで太陽エネルギーも得やすい。月面基地の有力候補になるのではないか」と話す。
~毎日jpより~