超空洞からの贈り物

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火星で大量のメタンガスを観測、生命活動の痕跡の可能性も

2009年01月16日 20時12分04秒 | Weblog
地上の光学観測施設を使って収集された火星のデータの分析結果から2003年の火星の北半球の夏にメタンガスが観測されていたことが15日、NASAの研究グループが科学雑誌「サイエンス」に掲載した論文によって明らかとなった。

 研究グループによるこのメタンガスの放出源は火星の北半球にあるニリ・フォッサエ(Nili Fossae)という峡谷地域とみており、2003年の夏にここから放出されたメタンガスの総量は21000トンでカリフォルニア州サンタバーバラにある有名な湿地帯「コール・オイル・ポイント(Coal Oil Point)」から放出されるメタンガスの総量の19000トンとほぼ同じ量だったとしている。

 地球におけるメタンガスの発生源は動物や沼などに生息する細菌によるものがほとんど。他、海底や北極圏の永久凍土地帯にはメタンハイドレートという形でメタンガスが存在することなども知られているが、メタンハイドレートは低温、高圧の環境でなければ存在し得ないため、火星で観測されたメタンガスがバイオガスであるという可能性は捨てきれず、地球の地下深くに数百年間にもわたって生息するバクテリアの生物群落と同様の生物相が、今もなお火星に存在する可能性もあると述べている。

 しかし、研究グループではまた、2006年にはメタンガスはまったく観測されなくなってしまったとも述べており、どうしてこれほどのメタンガスが観測されたかについてはナゾが残るとも述べている。

 ニリ・フォッサエはNASAによる次の火星探査ローバーの着陸ポイントポイントの一つとしても検討されている箇所。

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