国立宇宙研究センター(CNES)サイトの2009年2月17日付標記ニュース記事の概要は以下のとおり。
ロシア「コスモス」衛星と米国「イリジウム」衛星との間で起きた先日の衝突事故は異例のことである。多数の破片が宇宙に拡散するという理由で、この種の事故は大きな問題になると予想される。(宇宙開発の)先端を行くCNESは、低軌道上にある15の衛星を常時監視し、必要な退避操作で管制している。
1) 増大するリスク
・無傷の2つの衛星が衝突に至ったことは、今回が初めてである。宇宙に破片が多数拡散しているにもかかわらず、当事者らは問題の重要性の釈明をやっと開始したところで、このような監視を実行する能力を備えていない。
・実際には、主要なデータは米国の監視網「Space Track」によって提供される。10cm以上の12,000個の物体について毎日送信される情報は、数百メートルの精度に過ぎないが、少なくとも数日前には差し迫った事象を推測できる。
2) 退避操作
・上記の猶予があれば、CNESが更に精度の高い方法で推測を開始するには十分である。
・衝突が起こる危険性が確認されると、地上のレーダーを動員して破片の軌道を最高の精度で推定する。これにより退避操作を行うべきかどうかを判断できる。
・この方法は、CNESが管制している15の衛星用に2007年7月から稼働している。このほかに静止軌道上の2つの衛星が実験的監視の対象になっている。
・年間3~4件の退避操作がCNESによって実行されている。しかし「イリジウム」の場合は該当しなかった。この理由は今のところ不明である。「イリジウム」船団は、軌道上の緊急用衛星を除き66個の衛星で構成されており、警報が頻繁に発せられているため注意を惹かなかったと推測される。
・すべての衝突を避けられるわけではないが、今回の事故は高度700~900kmに位置する衛星の状況を悪化させることになる。
いつも書いてるけど、コスモスが悪いと思っている。
デブリの存在を軽視し過ぎている。
ロシア「コスモス」衛星と米国「イリジウム」衛星との間で起きた先日の衝突事故は異例のことである。多数の破片が宇宙に拡散するという理由で、この種の事故は大きな問題になると予想される。(宇宙開発の)先端を行くCNESは、低軌道上にある15の衛星を常時監視し、必要な退避操作で管制している。
1) 増大するリスク
・無傷の2つの衛星が衝突に至ったことは、今回が初めてである。宇宙に破片が多数拡散しているにもかかわらず、当事者らは問題の重要性の釈明をやっと開始したところで、このような監視を実行する能力を備えていない。
・実際には、主要なデータは米国の監視網「Space Track」によって提供される。10cm以上の12,000個の物体について毎日送信される情報は、数百メートルの精度に過ぎないが、少なくとも数日前には差し迫った事象を推測できる。
2) 退避操作
・上記の猶予があれば、CNESが更に精度の高い方法で推測を開始するには十分である。
・衝突が起こる危険性が確認されると、地上のレーダーを動員して破片の軌道を最高の精度で推定する。これにより退避操作を行うべきかどうかを判断できる。
・この方法は、CNESが管制している15の衛星用に2007年7月から稼働している。このほかに静止軌道上の2つの衛星が実験的監視の対象になっている。
・年間3~4件の退避操作がCNESによって実行されている。しかし「イリジウム」の場合は該当しなかった。この理由は今のところ不明である。「イリジウム」船団は、軌道上の緊急用衛星を除き66個の衛星で構成されており、警報が頻繁に発せられているため注意を惹かなかったと推測される。
・すべての衝突を避けられるわけではないが、今回の事故は高度700~900kmに位置する衛星の状況を悪化させることになる。
いつも書いてるけど、コスモスが悪いと思っている。
デブリの存在を軽視し過ぎている。