超空洞からの贈り物

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岩手・宮城内陸地震で断層下に液状領域、誘発の可能性

2009年06月07日 11時53分25秒 | Weblog
昨年6月14日に岩手・宮城内陸地震(マグニチュード7.2)を起こした断層の下部に周囲の岩盤よりも軟らかい、液状とみられる領域があることを、秋田大などが突き止めた。地下水やマグマなどの可能性がある。軟らかい領域があると、断層の上部にひずみがたまりやすく、地震の原因になった可能性もあるという。

秋田大工学資源学部の坂中伸也助教(地球電磁気学)らは昨年8月、岩手、秋田の県境付近で震源の真上を通る西北西-東南東の約60キロを選び、14地点で地下構造を調べた。

電磁波を地下に流し、電気抵抗の違いから地質を分析したところ、深さ約8キロにある震源付近は電気抵抗が大きい一方、震源断層の下部にある深さ15~30キロ付近は抵抗が小さいことが分かった。電気抵抗は地盤が固いほど大きく、電気を通す液体などは抵抗が小さくなる。

同地震は、海底の太平洋プレート(岩板)が陸側のプレートの下に沈み込み、ひずみがたまって陸側がせり上がるように動き、それまで知られていなかった内陸の断層が動いて起きたとされる。断層の下の軟らかい領域が、沈み込むプレートに引きずられて動いた結果、その上の固い領域に強い負荷がかかり、地震を誘発させた可能性があるという。

坂中助教は「断層の下に軟らかい領域があれば、地震を起こしやすい断層であると推定できる。今後、中長期的な地震予測の手法として活用できるかもしれない」と話す。

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