超空洞からの贈り物

様々なニュースや日常のレビューをメインに暗黒物質並に見つけ難い事を観測する、知識・興味・ムダ提供型共用ネタ帳です。

NASAの土星観測衛星「カッシーニ」、バックアップエンジンに切替へ

2009年02月09日 19時54分42秒 | Weblog
1997年の打上げ以来、10年以上に渡って科学宇宙探査活動を継続してきたNASAの土星観測衛星「カッシーニ(Cassini-Huygens)」のメインエンジンの疲弊により、3月中旬にもバックアップ・スラスター「branch B」への切替が計画されていることが3日、NASAの発表により明らかとなった。

 スラスターは起動修正(変更)のために使われる8機のロケットエンジンで、探査機本体内の3軸制御用のリアクションホールと共に使われてきたものとなる。しかし、打上げから11年が経過したことを受けて、機構の経年劣化が進行。開発元のロッキード・マーチン(Lockheed Martin Space Systems)社による技術評価により、バックアップシステムへの早期の切替が提言されていた。

 バックアップ・スラスターは主系統の「branch A」と同一の8機のロケットエンジンで構成されており、燃料となるヒドラジンを系統を「branch A」から「branch B」に切り替えるコマンドを送信することで実行される見通し。

 「カッシーニ」の姿勢制御用のリアクションホールに関しては既に数年前にバックアップシステムへの切替が実行されていた。

 NASAでは3月には特に主だった科学探査の予定は組まれておらず、バックアップ・スラスターへの切替日程として最適だと述べている。

最新の画像もっと見る