超空洞からの贈り物

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若い銀河はガスで育つ

2009年01月14日 09時24分11秒 | Weblog
ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたこの画像は、実際には地球から見て一直線上に重なる2つの銀河で構成されている。赤色の“瞳孔”部分は手前の銀河にあたり、重力レンズ効果を引き起こしているため、その背後にあるLBG J2135-0102銀河の観測が可能になっている。

宇宙のはじまりの大爆発「ビッグバン」から20億~30億年後の宇宙にある若い銀河は、現在の宇宙にある銀河と同じように規則正しい回転をした円盤状であるという。これは若い銀河が銀河どうしの衝突による合体ではなく、銀河周辺からガスが集まることで主に成長するためだと考えられていた。この説を確認するためには、遠方にある若い銀河を観測する必要がある。しかし、遠方の銀河を詳細に観測することはむずかしく観測例は限られていた。
 アメリカカリフォルニア工科大学のスターク博士らは,ハワイにある「ケックII望遠鏡」を使い「J2135-0102」という遠方銀河を観測した。この銀河は、巨大な重力の存在によって光が曲がる「重力レンズ効果」によって拡大して見え、遠方にもかかわらず詳細な観測を行うことができた。
 この銀河は現在の銀河の姿と似ており、やはり周辺のガスが集まることで主に成長したのだろうと博士らはのべている。

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