地球とほぼ同一の軌道を回る、めずらしい地球近傍天体(小惑星)が発見されていたことがNASAの発表により明らかとなった。
この小惑星は今年に入ってから発見され「2009 BD」という識別子が付けられたもので、26日にも地球から64万4000キロまで再接近を果たす見通しだ。
距離的には地球からは十分に遠く、地球と衝突を起こす危険性はゼロに近いものとなるが、NASAのジェット推進研究所の観測結果によると、「2009 BD」の軌道要素は公転周期が369.30623(地球は365.25636)ということを除くと地球のそれとほぼ同一で、1年4.04989日の遅れで地球と同じ軌道を回っているとしている。
このような地球と軌道がほぼ同一の小惑星の場合、観測衛星を送り込むことも比較的容易ということもあり、近い将来、行われることが見込まれている小惑星サンプルリターン計画などの有力候補となる可能性もありそうだ。
画像はJPLが提供しているOrbit Diagramによる「2009 BD」と地球の軌道をプロットしたグラフ。「2009 BD」と地球の軌道はほぼ完全に重なっている
この小惑星は今年に入ってから発見され「2009 BD」という識別子が付けられたもので、26日にも地球から64万4000キロまで再接近を果たす見通しだ。
距離的には地球からは十分に遠く、地球と衝突を起こす危険性はゼロに近いものとなるが、NASAのジェット推進研究所の観測結果によると、「2009 BD」の軌道要素は公転周期が369.30623(地球は365.25636)ということを除くと地球のそれとほぼ同一で、1年4.04989日の遅れで地球と同じ軌道を回っているとしている。
このような地球と軌道がほぼ同一の小惑星の場合、観測衛星を送り込むことも比較的容易ということもあり、近い将来、行われることが見込まれている小惑星サンプルリターン計画などの有力候補となる可能性もありそうだ。
画像はJPLが提供しているOrbit Diagramによる「2009 BD」と地球の軌道をプロットしたグラフ。「2009 BD」と地球の軌道はほぼ完全に重なっている