月の極地にあるクレーターの場合、日照条件のため底まで光が届かず、観測衛星を使った調査でもその実態が明らかにされてこなかったものが多く存在してきたが、インド初の月観測衛星「チャンドラヤーン1(Chandrayaan-1)」に搭載されている合成開口レーダー(Mini-SAR)を使った観測によりこれまでナゾに包まれてきたこうした極地のクレーターの詳細な映像が17日、NASAが公開した映像により明らかとなった。
今回、公開された映像は月の南極にあるハウォース・クレーター(Haworth Crater)を合成開口レーダーによって撮影したもので、光学カメラでは見ることができないクレーターの底の映像をはっきりと映し出すことに成功した貴重な映像となる。
インドの月観測衛星には外国の宇宙機関が独自の観測機器を搭載することを可能にすることができるように作られており、今回、南極のクレーターの映像を撮影した合成開口レーダーはNASAが開発し、インド宇宙研究機構(ISRO)に委託して搭載してもらった観測機器となる。
NASAは他に月面の鉱物資源分布を軌道上から観測することを可能とする「月鉱物分布観測装置(Moon Mineralogy Mapper)」(M3)という装置を「チャンドラヤーン1」に搭載。M3を使った調査では月の「東の海」の広範囲に鉄を含む輝石(pyroxene)が分布していることなども明らかとなっていた。
今回、公開された映像は月の南極にあるハウォース・クレーター(Haworth Crater)を合成開口レーダーによって撮影したもので、光学カメラでは見ることができないクレーターの底の映像をはっきりと映し出すことに成功した貴重な映像となる。
インドの月観測衛星には外国の宇宙機関が独自の観測機器を搭載することを可能にすることができるように作られており、今回、南極のクレーターの映像を撮影した合成開口レーダーはNASAが開発し、インド宇宙研究機構(ISRO)に委託して搭載してもらった観測機器となる。
NASAは他に月面の鉱物資源分布を軌道上から観測することを可能とする「月鉱物分布観測装置(Moon Mineralogy Mapper)」(M3)という装置を「チャンドラヤーン1」に搭載。M3を使った調査では月の「東の海」の広範囲に鉄を含む輝石(pyroxene)が分布していることなども明らかとなっていた。