「先に行ってくれ」と嫁(温ペン)をうながすワシ。「静かに開けるように」と言っておいたのに、遠慮なくガラガラッと扉を開ける温ペン。すると例のカゴからいっせいにネコたちが逃げ出した。おもったよりは生まれたばかりってわけではなかったのである。温ペンによれば「中年太りっぽい母ネコもいた」という。いつのまにか親ネコも来ていたのか。しかしみんなアッという間に老朽化している物置のスキ間から外に逃げた。
が、一匹だけ、子猫がまだカゴの中にいる。それが写真のネコである。こいつも逃げてくれればこっちは助かるのである。「かわいい~、飼おうか?」などと言いながらも、遠慮なく追い出そうとする温ペン。しかしヤツは外に逃げない。物置の隅でもたもたしている。人間を見たら逃げろって! なだめたりすかしたりしながらようやく外に追い出した(ワシでなく温ペンが)。こいつを拙作『小心くん』に登場したネコにちなんで仮に『マサカズ』と名付けておこう。みんなシマシマ模様だったし、父親はもしかして先日、野鳥をくわえて歩いていたチビシマかもしれんな、だとしたらあの母ネコはかなりの姉さん女房だな…。
みんなを追い出したあと、もう入れないように物置の穴をあちことふさいだワシら。あ~、よかった、もう安心だ。
ところが…。 (つづく)
が、一匹だけ、子猫がまだカゴの中にいる。それが写真のネコである。こいつも逃げてくれればこっちは助かるのである。「かわいい~、飼おうか?」などと言いながらも、遠慮なく追い出そうとする温ペン。しかしヤツは外に逃げない。物置の隅でもたもたしている。人間を見たら逃げろって! なだめたりすかしたりしながらようやく外に追い出した(ワシでなく温ペンが)。こいつを拙作『小心くん』に登場したネコにちなんで仮に『マサカズ』と名付けておこう。みんなシマシマ模様だったし、父親はもしかして先日、野鳥をくわえて歩いていたチビシマかもしれんな、だとしたらあの母ネコはかなりの姉さん女房だな…。
みんなを追い出したあと、もう入れないように物置の穴をあちことふさいだワシら。あ~、よかった、もう安心だ。
ところが…。 (つづく)