３１年ぶりに訪れたワシを絶壁に咲く一輪の花が迎える…『あるきんぐ＆のぼりんぐ』岩殿山～稚児落シ

　中央本線・大月駅のすぐそばにそびえ立つ岩殿山にひとりで登りました。この日は曇りで、残念ながら富士山が見えませんでした。実はこの日、別の山に行こうとおもっていたのですが、天気予報を見て、場合によっては早めに戻ることができるここに急遽、目的地を変えたのです。あんまりよくないことだけどガイド本は持っていたし、前にも２度ほど登ったことがあるので…。
　岩殿山は一時間弱で登れます。そこで弁当のあと、『稚児落シ』方面へ。岩殿山には２度登っていても、こっち方面へは実に３１年ぶり（このごろこういうのが多いなァ）の２度目。前回は何か工事をしていたので行けなかったのでした。
　途中の峠がどうやら熊の通り道？ らしく、一人なので不安に。もちろん熊よけの鈴やラジオは持って行きましたが…。なのでグループで来ている人たちが鎖場で“渋滞”しているところに追いついたときは正直、ほっとしました。ここの鎖場はけっこう急で、面白いことは面白いです。
　そして到着したのは『稚児落シ』という断崖絶壁。ここには大勢の人がいました。けっこう怖いくらいのところですが、写真でそれを表現するのは角度的になかなか難しいとおもわれます。なので今回は岸壁に咲く、黄色い花をメーンにしてみました。ニッコウキスゲじゃないかと誰かが言っていました。
　３１年前にはワシの他には若いカップルがいただけで、こっちはなんとなく居心地が悪くて早々に立ち去ったことをおもいだしました。そう、そのときもひとりで行ったのでした…。