稲穂のなかをゆく引退真近のディーゼルカーを俯瞰する……『てつたび～いんぐ』ＪＲ久留里線

　８月下旬、引退が近いという久留里線のキハ３０系を撮り鉄しようと、『青春１８きっぷ』で出かけました。
　久留里駅から久留里城址のポイントから俯瞰できるとガイド本で見て、そこへ。その本に、このあたりは稲刈りが早く、お盆の頃には刈り取られてしまう、と書かれていました。
　が、この日にはまだ写真のように、“黄金色の稲”が見られました。同じ場所で撮り鉄していた人によれば、今年は例年より稲刈りが遅れている、とのこと。こっちとしてはラッキーでした。
　本当は朱色とクリーム色の国鉄カラーのキハ３０系を撮りたかったのですが、タイミングが合わず、写真の色に。国鉄カラーに中にはかつて八高線で走っていた車両もあるとのことで、できればそれを撮り、そして乗りたかったのです。当ブログの『ぼ絵ム』における『夜の列車のなかで』のイラストは電車の寝台特急５８３系になっていますが、本当は昔の八高線に乗ったときのことをもとにしており、まさしくここのキハ３０系だったかもしれないわけです。
　その思いが通じたのか、帰りに乗る列車としてやってきたのがこの、国鉄カラーのキハ３０系！　本当はその前に帰ろうとしたけど、行き違いで国鉄カラーがやって来るのを見て、折り返しが戻って来るのを１時間ぐらい待ったのですがネ。
　それはともかく、夜ではなく、真っ昼間ではありましたが、あの頃のように窓が開いた車内でディーゼルカーの轟音とともに、風を浴びながら帰ったのでありました…。