ぼやきぼやかれ、ふりふられ。

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蜷川実花展に、行ってきました

2017-03-22 22:52:00 | 絵画・芸術・展覧会
静岡県立美術館で開催中の蜷川実花展、残り5日というタイミングでようやく行くことができました。

春休みに入った、とはいえ平日のお昼過ぎということで、人も多くなくゆったりと観賞できそう。
入り口から覗ける写真たちの鮮やかさだけで、ウキウキしてしまいます。
(ちなみにこの入り口写真は、私が会場を出たときのもの。この頃には人がだいぶ増えてきていたので、グッドタイミングでの来館だったみたい。)

入り口横のやわらかな桜の写真を抜け、最初の展示室は、鮮やかな花々の写真。色彩豊かで艶やかな写真が壁いっぱいに。

見ているだけで、心が明るくなります。



強い色彩に埋めつくされても、柔らかさと温かさを感じる不思議。



2011年刊行の写真集「桜」。震災の年に咲き誇った花の写真とそれを包むような桜のインスタレーション。さくらに包まれる生きるよろこび。しあわせ。
もう、お腹いっぱい。
いえ、まだまだここからが蜷川ワールド。

続く「PLANET TREE 」では、2011年に撮影された目黒川の桜が、これまた前出とは全く違う趣の写真となって登場。悲しみにくれながら撮ったという景色は、悲しみと切なさに溢れながらも絶望感はなく、なぜだか癒されるような温かさを感じました。

実はこれ、撮影OKだったらしいのだけど、あまりの感動に観るのに夢中で一枚も撮らずじまい。。

残念。
だけど、きっと忘れない映像です。

その後の「Self-image 」では、写真集にもなったモノクロのポートレイトが。
鮮やかでポップなイメージの強い蜷川さんですが、このポートレイトは実に格好いい。自分をこれほど見つめつつエロさ、刹那、格好よさ、様々な感情が見える。何時間でも見ていられる作品です。

さて。
展示も終盤。
「TOKYO INNOCENCE」から「Portraits」は、さまざまな人物を被写体に蜷川ワールドが爆発。

セットや衣裳、表情に至るまで巧みな演出がなされ、ショートムービーを観ているかのような世界観に溢れていて、その独創性や個性に目を奪われるものばかり。
北野武さんや、新井浩文さん、その他みなさん、めちゃくちゃ素敵な写真でした。

後半、足早なレポになってしまいましたが、実際の私は(再入場OKだったので)2巡して堪能しました。

来てよかった。

お土産もちょっぴり購入。

うまいこと伝えられない無念さはありますが、この感動が少しでも伝わりますように。