ぼやきぼやかれ、ふりふられ。

映画や本や神社や展覧会。あとは日々のつれづれです。

「アナと雪の女王」吹き替え版2Dで観てきました。(ネタバレあり)

2014-03-27 20:35:43 | レビュー・映画・本

「アナと雪の女王」
ミュージカルファンタジー映画、ということで、本当なら字幕3Dで鑑賞したかったのですが、上映館が少ないらしく田舎街では皆無で断念。吹き替え2Dで観てきました。

(ネタバレ注意!!)
しかしながら前評判通り、松たか子さん、神田さやかさんの吹き替え&唄声は素晴らしく素敵で、そういった面では吹き替えでも充分楽しめました。
ただ、後半になるにつれ唄は減りミュージカル映画の要素がなくなるのが残念(T^T)

内容はといえば、原作通り[自己犠牲の愛]がテーマのようで、絶対的な悪がいるわけでもないなか、姉妹が葛藤しけんかし仲直りし愛について知り、最後はみんな幸せ♪…みたいな感じ。
子供が見るには少しわかりにくいかも…ですが、大人がみれば非常に単純なうえに、終わりがあっさりしすぎていて感動のしどころは難しいかなぁ、と。

ただ、さすがディズニー!!キャラクターはみんなしっかりしていて愛すべき要素も満載♪声に出して笑えるようなシーンも多く、全体としてはホッコリと暖かい気持ちで観られました(*´∇`*)

そいえば、後半クライマックス近くのシーンで、
アナと一緒に行動していたオラフ(雪だるま)ってキャラが発した
「僕はアナの為なら溶けたってかまわないよ」
ってセリフに
「わぁ~!Σ( ̄□ ̄;)正解教えちゃったよ!!」
と、ガッカリしちゃった私は、心に氷が刺さっているのでしょうか?

あぁ…(。-∀-)真実の愛はいずこに…(笑)






「SAVE the club NOON」上映会&齊藤貴弘弁護士講演会に行ってきました。

2014-03-23 21:27:32 | 講演会・セミナー
ダンス文化推進議員連盟による風営法改正案提出の動きがでるなか、
「SAVE the club NOON」上映会、ならびに齊藤貴弘弁護士による「風営法ダンス営業規制の現状と改正に向けた取り組みの今後」と題した講演会が地元で開催されたので、行ってきました。
ダンス議連:風営法改正案を提出へ 規制緩和盛り込む - 毎日新聞

風営法の取り締まりが強化されつづけた2012年、「無許可で店内にダンススペースを設け、客にダンスをさせていた」という一聞すると??な理由で摘発された大阪のクラブ「NOON」
このクラブへの感謝や救済への想いから多くのDJやミュージシャンが集まり開催されたイベント
「SAVE the club NOON」
そのパフォーマンスと、摘発後の関係者へのインタビューを集めたドキュメント映画。

核心をつく大事なハナシと、格好良いミュージックが詰まったイカした映画。ただし、今回は主催者の関係や齊藤先生の講演がメイン、ということもあり、開催場所が市民センター的なところだったので、音楽的な要素は半減でした(T^T)
心から楽しみたい方は是非映画館で!!(←私はたぶん踊りだしちゃうんで摘発対象になるからダメww)
色々なミュージシャンのインタビューを聞いても、考え方や思いは様々。クラブや音楽との関わり方や関わってきた時間・時代で違う想いや見方があるのは当然。ただひとつ共通してることは
「踊ることが規制されるなんておかしい」
ほんと、その通り。

続いて行われた齊藤貴弘弁護士による講演会。
質疑応答も含めつつ、Let's DANCE署名推進委員会発足の事情から、風営法ダンス営業規制の説明などこれまでの流れ、ダンス文化議連の中間報告を受けての今後に至るまで、わかりやすいお話をして下さいました。
参加者の多くが地元の団体の方や議員、有識者っぽい方とかで(完全に私は浮いていた訳だけどww)質疑に関しては、ダンス規制に関する直接的なものよりも、風営法改正を含めた街づくりなど広域的なものが多く、難しいところもありました。
ただし街を作るにも文化的事業や交流を図るにも、風営法が邪魔をし、より多くのアーティスティックな関わりを狭めてしまっているってこともまた、見直すべき焦点であることは間違いないなと。
勉強になり、有意義な時間でもありました。
あと2時間くらいお話聞いていたかった(。-∀-)

終了後、「齊藤先生とお話したい方は近くの店で食事会、自由参加なのでどーぞ!!」とか、後ろ髪をひかれつつ…酔うと踊り出してしまう私は、危険因子なんでビューッ!と退散しました(笑)

一市民として、音楽やダンスを含めた文化を愛するものとして
私が望むのは、
楽しく踊れる場所、
ただそれだけです。

余談ですが、齊藤先生がイケメンすぎるとツイートしたら、主催者にリツイートされて、泣きました(T^T)
でも齊藤先生はイケメンでしたし、声も素敵でした。が、私は純粋な気持ちで参加し(不埒な思いをかなぐりすてて)お話聞いてましたので、あしからず(笑)

国籍ってなんだ?何人かって、なんだ?

2014-03-15 22:23:22 | 日記
例えば、「佐々木ケビン(仮名)」と言う名前を聞いて、想像するのはどんな人?私のイメージは日本人と欧米人のハーフ男子。茶髪に青い瞳だったりね…(←ベタだなww)

ところが私の出会ったその青年は、どこからどう見ても日本人。いや、アジア人であることは間違いない。
あ、日系アメリカ人とか中華系アメリカ人とかいるもんね。そゆとこのハーフなのかな?
(。-∀-)あんまり気になったので、聞いてみた。
すると答えは…

「お父さんが日本人でお母さんが韓国人で、僕はアメリカ人です」

なるほど…。
ってヾ(゜0゜*)ノ?え?
なんだ?それ?

よくよく聞いてみると、少しややこしい。
もともと彼の母(韓国人)はアメリカで彼の実父(アメリカ人と韓国人のハーフでアメリカ国籍)と結婚。
彼が産まれケビンと名付けられる。父親が米国籍だったので、彼もとりあえず米国籍に。
韓国の血が多いので、見た目は完全にアジア人。
その後、両親が離婚。母が再婚したのが現在の父(日本人)2才頃から日本で暮らし、公立の小学校、中学、高校、と日本人教育で育っているので、中身はもっぱら日本人。
でもアメリカのパスポートで在日。英語は話せない。
その後産まれた弟たちは、日本国籍。
ちなみに母親は韓国籍のままなので、ケビンは成人するまでにアメリカか韓国の国籍どちらかを選ばなければいけないそう。
もしくは、日本人に帰化するか。

「学校で政治の話とかされても、選挙権も得られないし、ピンとこないんですよ」
って語る青年。
「どこの国籍を選ぶの?」って聞いてみたら
「まだわからないけど…日本のことしか知らないから、自分は日本人のつもりなんですよね。でも帰化申請は大変そうだし、韓国かな。…あ、あと日本の女の子と結婚して婿養子になると日本人になれます(笑)」

「あ、あと、僕だけアメリカのパスポートで在留してるんで、今両親が離婚しちゃうと、僕はすぐに出国を迫られます」

あぁ、ケビン。まっすぐ育った素敵な青年。他の子と少しも変わらないその笑顔の中に、たくさんの思いを抱えている。
日本人と韓国人とアメリカ人の家族。でも、まぎれもない、家族。

国籍ってなんだ?何人かって、なんだ?…ってそんな、いろんな事を考えさせられる出会いでした。

未だ、レイシズムが絶えない世界で、国なんて関係なく自由に暮らしたり、行き来したりできる、平和な未来は訪れるのかな?

ケビンの未来に、幸あらんことを!!


私は、じょうずに笑えていますか?

2014-03-13 15:57:40 | 日記

産まれて間もない赤ちゃんが笑うのは、そうすることで周りの大人に可愛がられ
、守ってもらえるから…なんだって。
確かに。赤ちゃんに限らずヒトの笑顔って、周りの心を癒しもするし、その笑顔をまた見たいってみんな思うよね。
きっと[笑うこと]は人間にのみ許された本能であり、生きてゆくための術のひとつなんだ。

だけど子供の頃の私はたぶん、あんまりじょうずに笑えない子だった。
ひとりでいるのが好きだったし、20才位までの写真を見ても、満面の笑み♪なんて一枚もない。ひきつった笑顔が精一杯。だから写真を撮られるのもニガテだった。

無愛想…とか
顔が生意気…とか、よく言われたっけ。

それでもそんな私の周りにも、幾ばくかの友がいてくれた。
笑顔の素敵な友だち。
太陽のような笑顔に癒され、その輝きで生かされてきた。

そうして長い長い時間を経て、笑顔のつくり方も覚え、…と同時に心から笑うことも覚えた私は、やっと、くだらないジョークもいえる、ふざけた大人になれた気がする。

現在の、わたしに笑顔はありますか?
今日の私は、じょうずに笑えていましたか?
あなたは、じょうずに笑えていますか?

シャガール展に行ってきました。 [生きていてる色彩を、感じる。]

2014-03-06 22:39:02 | 絵画・芸術・展覧会

シャガールに初めて向き合ったのは、もう随分前のこと…ニースのマルク・シャガール国立美術館を訪れた時。
なんの知識もなく訪れたその場所で、
聖書のシリーズの美しさに魅了され
ステンドグラスの輝きに圧倒された。

あれから何年たっただろう?
シャガールのまとまった作品を見るのは、あの日以来だ。
この展覧会は、下絵やスケッチ・関連絵画・版画などを通して、オペラ座の天井画やメッス大聖堂のステンドグラスetc、代表的モニュメントに関わっていた彼の、当時の活動がわかるように構成されている。
(写真は、オペラ座天井画。シャガール展では、この下絵などが多数展示されている↓↓)

特に、オペラ座天井画の下絵の数々においては、試行錯誤をくり返すシャガールの制作過程がよくわかる。
色彩の魔術師シャガールといえども、作品は決して魔術ではないのだ!!

ブルー・レッド・イエロー・グリーン・パープル。相反する色を使いながらも、ぶつからず…かといって混ざりあわず、適度なバランスと距離感で調和するシャガールの色彩は、まさに音楽のよう…
音楽を色彩に。
色彩を芸術に。

(ソロモンの雅歌。ニース・シャガール美術館にて感動した作品のひとつ。この下絵の数々も展示されている↓↓)

さらに感銘をうけた作品たちは…
・「ダフニスとクロエ」のリトグラフ。
・ガラスへのエッチングの作品群。

シャガールの変幻する色彩は、油彩・水彩・コラージュはもちろんのこと、カラーリトグラフやガラスエッチングにおいても見事に表現されていた。
又、それを可能にした彼の技術の高さたるや!!

自然が、生きているということ。
音が、生きているということ。
人が、生きているということ。

うごめくような色色と、鮮烈でいて透けるような色彩は、
聖書や音楽のわからない私のココロにも
しずかにしずかに、染み入る。

生きていて、よかった。。。

シャガール展公式HP
http://m-chagall.com