ぼやきぼやかれ、ふりふられ。

映画や本や神社や展覧会。あとは日々のつれづれです。

【戦争と女の顔】観てきました。

2022-09-01 23:03:00 | 絵画・芸術・展覧会
精神の傷跡とは
いったいどれほど続く苦痛の道なのか。

肉体はもちろん
感情さえも破壊する
「戦争」
という悲劇のその先で

はたして
その傷は癒えるのか?
どうすれば
その罪は赦されるのか?

生き残ること
それはつまり
終わりなき苦難を受け入れること。

終わりの見えない苦難だと
理解っていてなお

それでも
生きる希望を探してもがき
生きる理由を探して足掻く。

彼女たちの
彼らの
そして
わたしたちの

未来に。

生きる未来に
光は
射すのだろうか?
 

【戦争と女の顔】
2019年製作 ロシア
監督 カンテミール・バラーゴフ



バンクシー展

2022-08-24 22:55:00 | 絵画・芸術・展覧会
世界一小さな美術館
渋谷GMOデジタル美術館
にて開催されている
【バンクシー展】
に行ってきました。

8/8((月)。
完全予約制のため
11:40に予約を。

時間通りに到着。
入り口でQR確認。
この時間の来館者は私ひとりのようです。まずは、
ちいさな部屋でデジタル画像による
バンクシーと収蔵品の説明が。
ナレーションとともに流れるので、
予備知識ゼロでも楽しめるしくみです。

写真撮影はすべてOKです。
5分程の映像が終わると
シルクスクリーンがあがり
その後ろにバンクシー作品が現れます。

係の方が丁寧に説明してくれます。

鑑賞タイム。

バンクシーを独り占めです。
写真もOK。
飾られているのは
たった3点のバンクシー。

・花束を投げる暴徒
・Bomb Love Over Radar
・風船と少女

ガラスケースも仕切りもない間近で堪能できます。
なんて贅沢。

係員が近くにいますが、近ずはなれず静かに見守ってくれています。
そうして、良きタイミングで作品の説明などしてくれます。



この距離感。。

こんなに小さくって
たった3点だけの美術館。

もちろん初めての経験ですが、
こんなにも満たされるのかと
感動でいっぱいです。

ひとりでの来館でしたが、
係員の方が写真も撮ってくれました。

ほんとうに充実した時間。

まさに都会のオアシスでした。

GMOデジタル美術館。
ぜひ訪れてほしい
美術館のひとつです。














「スイス プチ・パレ美術館展」に行ってきました。

2022-05-28 21:57:00 | 絵画・芸術・展覧会
静岡市立美術館で開催中の
「スイス プチ・パレ美術館展」
に行ってきました。

【花ひらく フランス絵画】
と銘打った展覧会です。



印象派からエコール・ド・パリまで。
美しい時代の潮流を感じられる
展示でした。

カイユボットの筆触分割画法にはじまり、
点描画法の移ろいがよくわかりました。

それにしても
これほどの作品群を
ガラスケースなしに
息がかかるくらい間近に観られる
しあわせって。
まさにため息ものです。

フジタの「2人の小さな友だち」
という作品は
今まで観た彼の作品の中でも
最も美しく大好きな一枚となりました。

メトロポリタン美術館展に行ってきました。

2022-03-04 19:52:00 | 絵画・芸術・展覧会
国立新美術館で開催中の
【メトロポリタン美術館展】
に行ってきました。

日本初公開の名画の数々が、
一挙来日です!!

平日(金曜)の13:50ほど。
時間予約をしていなかったのですが、
すんなり入場できました。
(予約時間を待つ人々もたくさんいました。
もちろん会場内も多くの人で賑わっています)

実際に観られることはないだろうと思っていた作品の数々。

フィリッポ・リッピ
ルーベンス
フェルメール
レンブラント
クールべ
ゴッホ
モネ


ひと目見れば、「それそれ!」となるような
有名作品の数々。
そうそうたるメンバーの秀作揃いです。


なかでも私が
感動したのは
以下の作品。

フラ・アンジェリコ「キリストの磔刑」
カラヴァッジョ「音楽家たち」
エル・グレコ「羊飼いの礼拝」
ラ・トゥール「女占い師」
マネ「剣を持つ少年」

生で観ることはできないだろうと思っていた、大好きな作品たちです。
夢に出そうなくらいの感動です。

1400年代から1900年初頭まで、
流れを感じながら味わえる
展示でした。

多くを語っても意味がない。
観たひとだけがわかる感動。

余韻が止まらない展覧会でした。

大原美術館に行ってきました。

2022-02-27 17:37:00 | 絵画・芸術・展覧会
倉敷にある
大原美術館。

死ぬまでにいちどは訪れたかった場所に
行くことができました。
チケットにはモネの睡蓮。

でも私がもっとも観たかったのは
エル・グレコの
「受胎告知」

日本に2点しかないといわれる
彼の作品のうちのひとつです。

エル・グレコに
日本で出会える奇跡です。

館内は撮影禁止なので
記録は残せませんでしたが
記憶に残るよう
じっくりと味わいました。

朝いちのまだ空いている
美術館。
コレクションを集めた
児島虎次郎。
画家である彼の審美眼と
手腕に
ため息がこぼれるような
素晴らしい作品の数々でした。