~ゆるゆると自分に甘い生活~

ざっくり生きててあわわな毎日。でも残りの人生シッカリ楽しむ。

父の闘病・4。

2014-09-28 19:15:17 | 父の闘病・母の事
85才の父。


6月に入院。
余命2~3ヶ月の宣告。
本人には告知せず、1ヵ月後退院。

「あとはもう元気になるだけ」と信じて体力回復に努める2ヶ月を過ごした後、
左胸と左背中の激痛に我慢できず、食事も全く摂れなくなり再入院。
9月16日の事。

担当医の診断はガン細胞の「骨転移」。
腫瘍が骨を砕き突き出してきているCT画像を見せられる。

痛み止めの投薬と点滴治療が開始。
しかし、小さな薬すらノドを通らない程に衰弱。

飲み薬は諦め、麻薬のパッチ4mlを1枚使用しての治療開始。
しかし痛みを抑えられない。
麻薬のパッチを6ml2枚に変更。

9月19日深夜。
突然起き上がり落ち着かない状態になり、点滴をはずそうとしたり家に帰ると言い張り暴れる。
やむを得ずベッドに両手を縛られ拘束される。
連絡を受け、翌朝慌てて病院へ。

「この病院は何かヘンだ。自分はヘンな薬を飲まされている。
何もしてないのに手を縛られて動けなくされた。
とにかくココは危ない。こんな所には居られない」
と興奮状態で訴えてくる。
眼光はカッと見開き、怒りの感情を抑えきれない様子。

そうじゃないんだよ。
寝ぼけたんだね。
優しい看護士さんたちだよ。

説得をして気持ちが落ち着いたのは夕方近く。
翌日深夜は何事も無く過ぎる。

9月21日夜9時。
病院から電話。
再び錯乱し「家に帰る」と言っているとの事。
眠れる点滴で処置したいが暴言を吐いていて難しい、との事。

電話越しに呼びかける。
会話は成立しないけれど、電話を手放さずにいてくれたのでとにかく話しかけた。
30分程経過したころ「少し落ち着いてきたから点滴ができそう」と看護士さん。
その後は何もなく朝を迎える。

ハエみたな虫が飛んでるなぁ。
病室の中の物が揺れてるなぁ。
部屋、替わったんだな。

などなどは麻薬の幻覚症状と思われる。

でも、6mlのパッチに身体が慣れてきたらしく、深夜の錯乱は無くなった。
ほとんどの時間ウトウトしていて意識の薄い状態となる。
起き上がる事もままならない。
トイレにも行けなくなる。
髭剃りも歯磨きも、何もできなくなる。
このまま弱っていくんだろうと覚悟をする。

担当医から。
かろうじて会話ができるのは今のうち。
来週には聞こえているが返事は出来ない状態になるでしょう。
今のうちにやりたい事をさせてあげて。
と言われる。

父の兄弟たちに連絡を入れた。













コメント
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