壮絶。
「イタイ イタイ イタイ イタイ……」
「ナントカシテ ナントカシテ ナントカシテ……」
夜通し叫び続けた89歳母。
日曜深夜、階下から悲痛な叫び。
「ちょっとぉ~!なんとかしてぇ~!」
急いで部屋に行くと。
とんでもない事態。
異臭悪臭汚臭刺激臭、充満。
(おもわずのけぞる)
事情聴取。
膝が痛くて動けない。
でもトイレに行きたかった。
だけど行けないから。
ゴミ箱をトイレ替わりに使った、との事。
だが、そんなウマく使えるはずが無い。
見事にこぼれ落ちている。
大小さまざま…。
(あぁぁぁぁぁぁ…… 泣)
そして、
床に座った状態から動けなくなった。
で、私が呼ばれた。
脚にチカラが入らないから、
どんなに介助してもベッドに戻せない。
汚れた布団ははぐって、
なんとか使えるお布団を床に敷いて寝てもらった。
が、
「イタイイタイイタイイタイ…」
朝まで続くイタイイタイの連呼。
翌朝、病院へ。
膝に溜まった血液を抜きました、との事。
で、帰宅。
それでもまだ。
「イタイイタイイタイ…。ナントカシテェ…」の繰り返し。
動けないから、オムツ替えは困難を極めた。
’旦さん’に手伝ってもらっても難しかった。
汚物が…ハンパない…
(マスク2枚重ね、手袋5枚重ね)
一晩中、
母も私も’旦さん’も、とにかく闘った。
火曜朝、病院に電話。
再診、できれば入院を依頼。
「冷やして、我慢してください」と(冷たく)断られた。
「待ってください!」
「心臓の負担を考えてください。そちらの循環器にかかっています。」
「食事もまったく摂っていないし、持病の薬も飲めていないんです!」
必死の懇願。とにかく必死。めっちゃ必死。
(冗談じゃない。簡単に諦めるもんか。)
勝った。再診決定。
昨日と違う先生の診察。
昨日40ミリの血液を抜いたのに、
今はまた50ミリの血液が溜まっていた。
出血しているようだ。
MRIが撮れる状態ではないのでハッキリ分からない。
との事で(無事)入院。
老健短期入所は一旦お預け。
壮絶57時間。
母は痛みに耐えた。
私と’旦さん’は、いろいろ耐えた。
(でもちょっと笑える 笑)