皆様、こんばんは。
事務局です。
9日の一宮市内は、曇りと小雨を繰り返す天気でした。
私(寺西)は終日、お店で、カーテンの縫製作業をしておりました。
引き続き、生地が伸びるため、難儀(なんぎ)しております。トホホ。
前回の続きでございます。
「木綿街道探訪帖」について書いています。
ミニツアー第二の巻、(2)持田醤油店「醤油蔵の巻」に参加しています。
■参考にしてください■
写真は、諸味を作っている部屋です。
諸味(もろみ)と食塩水を混ぜた後、木桶内で醤油に変化する流れを以下に記載しておきます。
1.諸味に食塩水を加えたところで、麹菌(こうじきん)の繁殖が止まります。
2.止まった後、麹菌が作り出した酵素がゆっくり作用して、大豆のタンパク質がアミノ酸に変化します。
3.並行して小麦のでんぷんは糖分に変化します。アミノ酸と糖分の一部が結びついて、醤油独特の色を作り出します。
4.諸味が赤みを帯びて、プツプツと泡立ってきます。乳酸菌と酵母の活動が活発になっています。
乳酸菌によって液体が酸性に傾き、酵母によってアルコール発酵が進み、醤油独特の香りが作られます。
5.発酵が終わると、熟成に入ります。香気成分が作られ、生醤油ができあがっていきます。
以上の流れの中で、職人さんが、諸味の様子を見ながら、櫂棒(かいぼう)で、諸味を撹拌して、乳酸菌と酵母に空気を送り込みます。
次に、愛知県などの東海三県で製造されている、「(1)溜(たまり)醤油」と「(2)白(しろ)醤油」の製造方法を記載しておきます。
(1)溜醤油の製造方法は以下のようです。
1.大豆と脱脂加工大豆を混ぜて蒸します。
※脱脂加工大豆は脱脂してあるため、発酵時に油が出ず、窒素が増えて良い醤油になる、と言われています。
2.基本的に小麦は使いませんが、少量、使う場合があります。その場合は小麦を炒り、続いて砕きます。
3.蒸した大豆と砕いた小麦を混ぜます。
4.大豆と小麦を混ぜた麹(こうじ)に、種麹(たねこうじ)を混ぜます。
5.混ぜて「味噌玉麹」を作って発酵させます。
6.発酵した味噌玉麹に、食塩水を混ぜて諸味(もろみ)を作ります。
7.諸味が発酵する途中、木桶の底に貯まった液体を、諸味に汲み掛けながら、1年前後の期間をかけて、発酵、熟成させます。
8.諸味から自然に分離した醤油を「生引き溜まり」と言います。
9.生引き溜まりを除いた、「溜味噌」を圧搾して作られた醤油を「溜醤油」と言います。
次回に続きます。
ブログに関するご感想・ご意見・クレーム等は、ブログのコメントや携帯電話にお願いします。
事務局です。
9日の一宮市内は、曇りと小雨を繰り返す天気でした。
私(寺西)は終日、お店で、カーテンの縫製作業をしておりました。
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写真は、諸味を作っている部屋です。
諸味(もろみ)と食塩水を混ぜた後、木桶内で醤油に変化する流れを以下に記載しておきます。
1.諸味に食塩水を加えたところで、麹菌(こうじきん)の繁殖が止まります。
2.止まった後、麹菌が作り出した酵素がゆっくり作用して、大豆のタンパク質がアミノ酸に変化します。
3.並行して小麦のでんぷんは糖分に変化します。アミノ酸と糖分の一部が結びついて、醤油独特の色を作り出します。
4.諸味が赤みを帯びて、プツプツと泡立ってきます。乳酸菌と酵母の活動が活発になっています。
乳酸菌によって液体が酸性に傾き、酵母によってアルコール発酵が進み、醤油独特の香りが作られます。
5.発酵が終わると、熟成に入ります。香気成分が作られ、生醤油ができあがっていきます。
以上の流れの中で、職人さんが、諸味の様子を見ながら、櫂棒(かいぼう)で、諸味を撹拌して、乳酸菌と酵母に空気を送り込みます。
次に、愛知県などの東海三県で製造されている、「(1)溜(たまり)醤油」と「(2)白(しろ)醤油」の製造方法を記載しておきます。
(1)溜醤油の製造方法は以下のようです。
1.大豆と脱脂加工大豆を混ぜて蒸します。
※脱脂加工大豆は脱脂してあるため、発酵時に油が出ず、窒素が増えて良い醤油になる、と言われています。
2.基本的に小麦は使いませんが、少量、使う場合があります。その場合は小麦を炒り、続いて砕きます。
3.蒸した大豆と砕いた小麦を混ぜます。
4.大豆と小麦を混ぜた麹(こうじ)に、種麹(たねこうじ)を混ぜます。
5.混ぜて「味噌玉麹」を作って発酵させます。
6.発酵した味噌玉麹に、食塩水を混ぜて諸味(もろみ)を作ります。
7.諸味が発酵する途中、木桶の底に貯まった液体を、諸味に汲み掛けながら、1年前後の期間をかけて、発酵、熟成させます。
8.諸味から自然に分離した醤油を「生引き溜まり」と言います。
9.生引き溜まりを除いた、「溜味噌」を圧搾して作られた醤油を「溜醤油」と言います。
次回に続きます。
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