無味乾燥な

つまらぬ話でございます

カラータイマー

2018-01-07 16:40:09 | 日記
星野仙一さんの訃報に驚く。
体調面の問題があることは、薄々感じてはいたのだが、急だった。
直接接したこともなく、個人的には、好意はあまりもたなかったが、仙台は、野球でとてもお世話になった。感謝している。
年齢が70歳とのことで、自分の残された時間というものも意識させられた。10年余り、さてどう生きる。

昨日は、吾輩が最も若い、5人の飲み会。30数年以上前には、バカなことを言い合って、その中で酒宴に対する心構え、礼儀というものも教えてもらったメンバーだったが、単なる老人の集まりと化した。
固有名詞が出てこないので、誰のことを話しているのかさっぱりわからない。他の人の話を聞いていないので、同じ話の繰り返しが多い。「おまえが一番若いんだから、しっかりしろ!」と言われるのだが、酔っぱらっている程度は同じなのだから、期待する方が間違っている。そもそも吾輩は麻雀をしないからという理由で、酒飲みの場所を確保させるもの筋が良くない。4号を超えると、記憶がなくなる吾輩にそれ以上飲ませるのが悪い。もはや人生の終わりに近づいているのだから、もう少しまともな話はないのか。年末に黒澤映画を何本も観て感動した、というと、「おまえ、他にやることがたくさんあっただろうに、年の暮れにそんなことをしていていいのか!」と怒られる。退職後の生活について、なんやかんやと、ああしろ、こうしろと言われる。俺は俺のやりたちことをするんだ、外国人に混ざってコンビニのバイトでもいいんだけどなあ、と言うと、「馬鹿野郎!ちゃんと稼げ!」と言われ、収入を増やす方法を指南される。どうも「馬鹿野郎!」だけを言いたかっただけのように聞こえ、指南された内容は忘れた。
こんなことをこんなところに書かせるこの先輩たちに、今更なんの有り難みを感じないのだが、今や貴重な機会となった、若年者扱いされることが、少し居心地がよくなってくるから不思議である。
「なんだそれ!」と言われるだろうが、酒飲みなんてのは、そんなものであり、所詮そんなものだと教えられた先輩方であるからそれでいいのである。酒の勢いで面倒なことばかり言うのが最悪なのである。酒をのんで、みんなでおもしろく過ごす、これに尽きる。これを教えてくれたのは、この爺さんたちである。
二日酔いで、今日の午前中をぼうっと過ごした。だが、結果的におもしろかったような気がするから、無駄にはならない。

年上の人間が減ってくることが、自分に何かが激しく迫ってくるように感じるところまでには至っていないが、時間は大事に使わないとと思う。
星野さん、本当にありがとうございました。合掌。