かんちがい

、かも知れないけど、思いついたことを書いていく、ヤマサキタカシの日記です。

4.リサーチを始める

2017年04月16日 | 舌がん治療
私は、プロフィール写真でもお分かりかと思いますが、趣味で音楽をやっています。
歌も歌うので、手術で切除した後にしゃべりづらくなってしまう、というのはかなりショックなことでした。

というわけで、図書館やインターネットなどで慌てて舌がんについてリサーチを始めました。

免疫力の本や、がん放置の本、その反論本、インターネットでは治療体験記やその他の治療法についてリサーチをすすめました。
舌がんの人口はその他のがんに比べて少ないようで、本の中では扱いが小さかったりしましたが、それでもそれなりに情報は集めることができました。

その結果、分かってきたのは、

・舌がんの治療法としては、手術の他にも、放射線の小線源治療や、動注化学療法など、温存する治療も存在すること。

・体験記によると、手術で切除した場合、他人が聞く分にはそれほど違和感のないくらいまで滑舌は回復するが、本人自身の違和感は残ってしまうこと。

・がん治療というのは、絶対これをすれば治る、というものは残念ながら今のところ存在しない。どの治療を選ぶかは、宗教を選ぶようなもので、各個人がこれ、と思うものを選ぶしかない。

・どんな治療を選ぶにしても、流されずに自分で考えて自分で治療法を決定した前向きな人は、良い結果になることが多いようだ。

ということなどが分かってきました。


また、私自身として、がんについて以下のような考えをまとめるに至りました。
※私は医療関係者ではありません。何の医学的根拠もありません。

体のメカニズムは分かりづらいので、自分の体を一つの「会社」として考えてみます。
私という自我が「経営者」で、各細胞が「社員」ということになります。

普段は真面目に働いてくれている社員たちですが、とある要因から、サボってはいないものの、経営者の言うことを聞かずにトンチンカンな仕事ばかりする不良社員が出てきます。これががん細胞ということになります。

そのような社員が増えてしまうと、会社が潰れてしまうことにもなりかねないので、経営者としては何らかの対策を取らなくてはなりません。

そのような社員をクビにしてしまうのが手術、外部からコンサルタントを呼んで経営を立て直してもらうのが放射線なり抗がん剤、放っておいて自然と真面目に働いてもらえるようになるのを待つのが放置、ということになるでしょうか。

しかし、そのような事態を引き起こしてしまったのは、必ずしも社員のせいだけとは限らず、経営者にもそれなりの原因があるはずです。

競争企業からの圧力に対処できていない(ストレス)、危険な事業に手を出している(タバコ・酒)、あからさまに経営者が仕事をしていない(運動不足)など、経営者にも不良社員を生み出す原因はあったはずです。

経営者自身が反省したことを示し、良好な経営を目指すという、社員と対話していく道もあるのではないか。

そう思った私は、生活習慣を見直し、健康な体づくりを目指すことによって、がんが失くなることを目指すことにしました。考え方としては免疫力向上の考え方に近いんでしょうか。
毎年の健康診断では肝臓も腎臓も値が悪く、BMIも”肥満”になってしまっていたので、手術の前に改善する余地はまだまだあると思ったのです。

というわけで、とりあえず手術は断ることにしました。


※最後にもう一度書いておきますが、上記のことには医学的根拠はありません。また、私は1年後には放射線の小線源治療を受けていますので、身をもって実証したわけでもございません。この時はこのように考えていた、ということを書かせていただきました。


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3.手術を勧められる

2017年04月11日 | 舌がん治療
耳鼻咽喉科のがん専門の先生の予約の日には、両親を伴って行きました。2016年4月28日のことです。

その時の患部についてのもう少し詳しい説明があり、ベロの裏の右側手前部分に少し硬くなっているところがあり、それががんと思われること。大きさとしては5ミリくらい。上皮内癌という転移しづらいがんなので、安心して大丈夫だということ。ステージとしては1であること。
(この「上皮内癌」という診断については、後で一悶着(というと大げさですが)ありました。)

触診の感じではリンパへの転移はしていないようであるが、CTを撮って確認しましょうとのこと。

治療としては、抗がん剤を使うにはまだ早く、放射線をあててもあまり効果がないので、手術による切除を行いましょうとのこと。

現在白板症になっている部分は全て切り取ったほうがいいので、全身麻酔をかけ、幅3センチの長さ5センチくらいに渡って厚さ1センチで切り取り、そのあとを丸めてくっつける感じで縫い合わせること。

もしかしたら手術後に切り取ったものを調べた時に、がんが見つからない可能性もあるが、早いうちにしっかり切り取ってしまった方が安心であること。

しかし、舌を切ったその痕が元に戻るということはないので、しゃべりにくくなってしまう後遺症は残ってしまうこと。

いずれにしても早く手術した方が良いので、入院できるように2週間後あたりの日程を押さえておきますが、CTを撮り、1週間後あたりにもう一度来ていただいて、その結果を元に最終的に判断しましょう、ということ。


自分としては、この時に頭が真っ白になったかもしれません。

前回、がんと分かって少しホッとした、というようなことを書きましたが、「何?しゃべりづらくなる?全身麻酔?マジか!」と、ようやくホッとしている場合などではないことに気づきました(苦笑)

なんでオレは癌なんかになっちゃったんだ、チキショー!! と、ようやく感じ始めたのでした。
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2.がんと言われて思ったこと

2017年04月01日 | 舌がん治療
「悪性の腫瘍がありますが、まだ初期の段階です。早めに見つかってよかったですね」ということを言われ、耳鼻咽喉科のがん専門の先生が別にいるとのことで、その予約を取り、その日は帰りました。

よく、がんと言われて頭が真っ白になった、という話を聞きますが、私の場合は、初期ということもあり、そういう感じはありませんでした。
もともと白板症が前がん段階ということで、少しは心の準備もできていたのかもしれません。


むしろ、実はちょっとホッとしたところもあったと思います。

以前は週6日で仕事をしていたのですが、かなりキツく、精神的にも体力的にも追い詰められたように感じられたので、その1年ほど前に辞めていました。
心情的には、下の曲のような感じでした。

リビングゾンビ


かといって、眠れないとか、食欲がないとかの本格的なうつ病の症状が出る訳でもなく、やっぱ自分はヤワだっただけなのかなぁ、もうちょっと辛抱できたのかなぁ、というやましい気持ちもありました。

しかし、今回自分はがんだったということで、あれ以上頑張らなくて正解だったんだ、というお墨付き?をもらったような気になったのでした。


ただし、自分の生活習慣にも何かしら問題があったのだろうということは反省しようと思っています。

がんの原因となるものが完全に解明されているわけではありませんが、現在ほぼ確実にがんリスクが高くなると言われているのは、ストレス、タバコ、お酒でしょうか。

ストレスは仕事を辞めて週4日の残業のない仕事に就くことができたので、とりあえずはクリア。

タバコはもともと吸わないのですが、前の職場は分煙されていなかったので、下手な喫煙者より煙を吸い込んでいたのではと思うほどですが、現在の職場は分煙されているのでこれもクリア。

お酒は結構好きで、休日には昼からビールを飲んだりしていましたが、健康診断で肝臓がD判定(要精密検査)を受けてしまったので、告知前の半年ほどは、昼ビールはやめ、週2日の休肝日を設けるようにはしていました。

量を減らせば少しは飲んでも大丈夫なのかもしれませんが、自分をコントロールすることに自信がないので、そのがんと分かった日からお酒は一滴も飲んでいません。

今回、がんと分かってから1年ほど経ってからようやく治療に踏み切ったのですが、再発で一番多いのが2年ということで、とりあえずあと2年は頑張ろうかなと思っています。

でもやっぱり、もう死ぬまで飲まない方がいいのかなぁ。自信は全くないけど。


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1.がんと分かるまでの経緯

2017年03月31日 | 舌がん治療
いつからだったか詳細は覚えていないのですが「なんかここのところ、夜中に咳こんだりするとピリッと変な痛みがあるんだよなぁ〜」と気付いたのが最初のような気がします。期間としては、半年くらいそのような状態だったでしょうか。

どこが痛いのかよく分かっていなかったのですが、しだいに、ベロに出来たデキモノが咳をするときに痛むのだ、ということが分かってきました。
いつから出来たものか、自分から見て右側の裏に、幅2センチくらいで長さ5センチほどの、白いうっすらとしたデキモノが見られます。

食事をする分には特には気にならないほどの痛みなので、しばらくは様子を見ていましたが、あまりそのままなのも気持ちが悪いので、2016年の年始あたりから、自宅近くの総合病院の耳鼻咽喉科で診てもらうことにしました。

最初は口内炎の一種だろうということで、何種類かうがい薬などを試しましたが、良くなる気配はありません。
しばらく診てもらって最終的に、「扁平苔癬という皮膚の病気かもしれませんから、皮膚科に行ってみるのも一つの手かもしれません。癌ではないと思います。」と言われました。

そこの総合病院には皮膚科がなかったので、それだったら小さい個人経営の皮膚科よりも、大きなところで見たもらった方がいいのかなと思い、地元にある大学病院の皮膚科で診てもらうことにしました。それが2016年の3月初め頃です。

皮膚科の先生の見立てでは、扁平苔癬とはちょっと違う感じで、カンジダの方が疑わしいとのことだったので、綿棒のおっきいのみたいなやつで患部を拭って検査に回していただきましたが、結果はカンジダではないとのことでした。

それでは、患部の肉を少し取って調べましょう、ということになり、2ミリほどの大きさの肉片を切り取られました。
これがまた痛いんですよね。もちろん麻酔してからやるんですけど、麻酔の注射ってなんであんなに痛いんでしょうかね?また、麻酔が切れてくるとまた激痛です。

その検査の結果、ようやく、ベロの裏のデキモノの正体が、白板症というがんの一歩手前の状態になっていることが分かりました。
痛みに耐えた甲斐はありましたかね。
がんではないけれども詳しく診た方が良いということで、となると担当は皮膚科ではなく耳鼻咽喉科になるということので、同じ大学病院の耳鼻咽喉科に回されることになりました。

そこでは、さらに詳しく調べるために、もう少し大きく肉片を取りたい、ということを言われました。
言われるだろうなぁとは思っていて、あまりに痛いので断ることにしようかと頭をよぎったこともありましたが、がんになってたら大変なので、ようやく前回の傷が治ったところではありましたが、仕方なくもう一回やってもらうことになりました。

今度は、前回の倍くらいの大きさの肉片を、二つ取られました。でも、今回は心構えができていたせいか、前ほどジタバタしないで済んだような気がします。

そこで出た結果が、「悪性の腫瘍が見つかりました。」ということだったのです。
それが2016年の4月21日のことでした。

その病院の耳鼻咽喉科にがん専門の先生がいて、そちらに担当医が替わるとのことで、その日はその予約を取って帰りました。


ここからまた治療方法を決めるまでに紆余曲折あるので、それはまた改めて書きたいと思います。
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治療日記をつけるにあたって

2017年03月30日 | 舌がん治療
前回のブログからだいぶ時間が経ってしまいました。


実は、書いてはいなかったのですが、2016年の4月に私はステージ1の舌がんと診断されていました。
そして、ようやく放射線の小線源治療を受けることに決め、2017年の3月20日から27日まで治療のために入院していた次第です。


病名を知ってから、図書館に通ったりしてがんについての本を読むようになりましたが、合わせてインターネット上の情報も集めていました。

舌がんで闘病されている方々のホームページ、ブログなども幾つか存在し、それらは実体験ということで、私としてはかなり参考になると感じました。

上手いかどうかは別として私は文章を書くのはわりと好きなので、恩返しの意味も含めて、私が舌がんの治療で体験したこと・していることを記しておこうと思った次第です。

まぁ、他のがん患者の方に「ステージ1だったら赤ちゃんね!」と言われたこともありますので(笑)、どれだけ参考になるかはわかりませんが…


ただ、言うまでもないこととは思いますが、他の人の参考になるようにといっても、私の治療の選択が正しいという意味では決してありません。
それは2年後、5年後、10年後にならないと分からないことだと思いますし、もしかしたら死ぬまで分からないかもしれません。
また、がんの状態も人それぞれですし、私にとって良かったことが他の人にとって良いとも限りません。

また私自身、医療の専門の勉強をしたことは全くありません。

ウソを書くつもりはないものの、私自身の意見や思っていることも書いている中に、事実誤認が含まれるということも十分ありえます。

というわけで、このブログの内容を決して鵜呑みにはしないようにお願いいたします。

私としては気軽な気持ちで好き勝手を書いていきたいですし、お読みいただける方々にも気軽な気持ちで読んでいただけたら幸いです。

もちろん、コメントで誤りを指摘してくだされば、できる限り反映したいと思います。


実は、がんの治療日記は他のブログで新たに始めようと思っていたのですが、タグなどで自動で判別されるのか、広告が全てがん治療に関するものになってしまいました。
無料ブログを利用している以上避けては通れないのかもしれませんが、私自身がそれを利用しているわけでもなく、広告料を受け取っているわけでもないので、あらぬ誤解を招きかねないと思いました。

なので試しに今まで使っていたこのブログで始めようと思います。
様子を見て、やはりこのブログにおいてもがん治療に関する広告が多くなるようであれば、予告なしに治療日記を終了することもありますので、ご了承ください。


以上、ブログを始めるにあたって心配な点について書かせていただきました。

最後に、これまで通り癌とは関係のない私の趣味の話も書くことがあると思いますので、興味がなければ読み飛ばして下さいますよう、お願いいたします(笑)




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