かんちがい

、かも知れないけど、思いついたことを書いていく、ヤマサキタカシの日記です。

HSPについて

2019年12月08日 | Weblog
お久しぶりです。
おかげさまで、今のところ元気にやっております。


スマートフォンのニュースアプリを見ていたら、HSPに関するマンガが紹介されていて、なにげなく読んでみたところ、わかりみが深い感じだったので、興味を持ち始めました。

それから本を読んだりして思ったことなどを書いてみようと思います。


HSPとは、「Highly Sensitive Person」の略で、直訳すると「非常に繊細な人」という感じでしょうか。
エレイン・N・アーロンという方が20年ほど前に言い始めたことのようです。
ここで説明するよりも、とっかかりとしては私が最初に見たマンガがわかりやすいと思うので、貼ってみます。

フェルミ研究所@闇の管理人さんのツイッター


私としては、全てが当てはまるわけではないのですが、メールを打つのに時間がかかることとか、仕事を完璧にこなそうとして時間をかけてしまうこととか、友達に気を使っていないつもりでも遊んで帰ったらぐったりしてしまうことなど、当てはまることが多いなあ、と感じました。
(ちなみに、ブログを書くのにもめっちゃ時間がかかります。書き始めると長くなってしまうのもありますが)


これまで、自分で言うのもなんですが、自分のことを真面目な人間だと思っているものの、就職しても長続きしないことが多かったりして、なんでかなぁと不思議に思って生きてきました。

最近は、生きづらいと思っていたら発達障害だった!という話をネットでよく目にしますが、そういう話を読んでみても、なんか自分とは違うんだよなぁ、と思っていたので、今回のHSPという概念は、すとんと腑に落ちた感じでした。


それから3冊のHSPについての本を読んでみたので、感想を書いてみたいと思います。
ただ、読んだのは一回だけで、サッと読んだ部分もあるので、じっくり読むとまた感想も変わるかもしれません。


「繊細さん」の本
武田友紀
飛鳥新社
ネットショッピングサイトで最初の方に出てきたので、あまり深く考えずに購入しました。非常に読みやすかったです。最初の1冊に選んで良かったと思います。


敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法
長沼睦雄
永岡書店
これは1冊目を読んだ後、書店に行って並んでいる本をパラパラ見てから購入しました。帯に「実践編」と書かれているように、こういう時はこういうマッサージをしましょう、とか、ワークノートが設けられていたりしていて、実際的にどうすれば助けになるか、ということが書かれていました。


ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。
エレイン・N・アーロン
講談社
やはり最初に提唱した人の本は読んでみたいと思いました。
現在は新品はもう無いようで、中古本をネットで購入しました。

この本が個人的には一番面白かったのですが、同時に一番キツい本でもありました。
読んでいる時に自分でははっきりとキツいとは感じなかったのですが、ずっと忘れていた小さい頃の記憶がふと蘇ったりして、1日に少しずつしか読み進められませんでした。
私はだいたい風邪を引くと2、3日で治ってしまうのですが、この本を読んでいた時にひいた風邪が2週間ほど治らなかったのは、ただの偶然ではないと思っています。
まぁ、今年の風邪はしつこいのかもしれませんが・・・(笑)
それは置いといて、著者もこの本を読んでいてキツかったらカウンセリングを受けなさい、ということを書いていたのも納得でした。
ただ、先の2冊でいまいちしっくりこなかったことが、直観的にですが少しはっきりと見えてきた感じでした。

わりと先の2冊は、無理はしないで、だんだんと元気を取り戻していきましょう、という感じだったのですが、このアーロンさんの本は、引きこもることも時には大事だけれども、刺激を全くなくしてしまうと、そのまま埋没してしまう。最終的な目標は敏感さを盾に逃げるのではなく、弱いところを強くしながらバランスのとれた人間になりましょう、という趣旨のことを強調していたのが、個人的には好印象でした。

子供の時は苦手な食べ物が、大人になると好きになる、ということはよくありますしね。
私も、そういえばハラハラドキドキ系の映画は子供の頃は苦手だったのですが、今では好きだったりします。
ただあまりにドギツいホラーなどは今でも苦手ですけどね。


あとはアーロンさんはユング派の心理学者ということで、ユング心理学の用語を説明に使うことも多いのですが、私は一時期河合隼雄先生の本にはまっていたこともありユングの考え方はわりと好きなので、結構その辺りも、しっくりきた要因かもしれません。
(ただ私は、ユングのファンというよりは、河合先生のファンです。生きていればお会いしたかった・・・)

ユングついでにいうと、ユングの説に人の特性を4つの分野に分ける、というものがあって、感覚型、直観型、思考型、感情型に大きく分けられるというものです。
これは勝手な憶測ですが、本から受ける印象としては1冊目の武田さんは感情型、2冊目の長沼さんは感覚型なのかなぁと想像しました。
アーロンさんは自分で直観型と言っており、私も自分では直観型かなあと思っているので、シンパシーを感じる要因かもしれません。先の2冊はしっくりこないところも正直あったのですが、アーロンさんの本は、「これ、わかるわー」ということが多かったです。あえて言うならば、生き別れたお姉さんに会った感じ?でしょうか。
もちろん、自分とは違うな、と思うこともたくさんあります。

ただ、アーロンさんの言うには、「私は〇〇型の人間だ!」ということが目的ではなく、自分の不得意とするところを発見するのがこの目的なので、不得意とするところを補う努力をしていきましょう、ということでした。
私はわりと思考型、論理的に考えることが苦手なので、その辺が課題でしょうか。



ちょっと話がそれましたが、最後に、私自身の現時点での考え、というか思いついたことをまとめてみます。

HSPというのは病気ではなく、精神科医の間でもまだ認知度が低いということなので、世間的に言えば「血液型占い」に近いところがあります。
科学的に証明されているわけではないけれど、結構当たっている部分もある気がする、という感じでしょうか。

なので、言葉が一人歩きをしてそれに振り回されてしまう、ということは危険だと思います。
ただ、なんとなく生きづらさを感じているけれども原因が分からなかった人たちが、同じことで悩んでいた人がいるんだ、と知ることができるということには意義のあることだろうと思います。

私としては、自分が敏感だとはあまり思っていません。
ただ、自分のある種の感覚に対して真面目に取り組んでしまうのだろうと思っています。
敏感に生まれついたとは思っていないのですが、真面目に生まれついてしまったとは思っています。

あとは、他のHSPの方に比べて、自分はかなり恵まれた家庭環境にあったのだなぁと改めて感じました。
わりと小学校3年生くらいまでは私は明るい子だったのではないかと思っています。
それがいろいろあって今みたいな、じっとりした感じになってしまいましたが(笑)
まぁそれもこれも現在の自分には必要だったのかもしれないとも思えるようになってきました。

私はここ4、5年、自分でも何がしたいのかよく分からなくなってしまい、モヤモヤと過ごしてきましたが、今回いろんな本を読んで自分について改めて考えるうちに、ようやく自分のやりたいと思えることがわかってきたような気がしています。

まぁ、三日後には元に戻っている可能性もありますが・・・

コメント
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