本日、新居浜市の武徳殿で開催される居合道審査会で、三段を受験するため、朝から車で新居浜市に向かった。
６年前の 2015年4月26日の昇段審査で二段に合格。
しかし、翌年から三段の審査に挑むも２回の不合格。
今回こそはと三度目の正直を目指して、時間の許す限り居合道の稽古に励んできた。
審査会場の武徳殿は、昭和13年（1938年）、新居浜市の初代市長・白石誉二郎氏と住友各社の寄付により建築された歴史と伝統のある武道場である。
戦前、戦中のこの時期に国策として武道振興が図られたこともあり、全国各地に「武徳殿」が建設されている。全国で盛んに建造された武徳殿であるが、新居浜のように、70年以上経った今も現役の武道場として地域の人々に利用されているものは、全国にもほとんどないという。
会場の威厳に飲まれないように会場に着くと、雰囲気に慣れるため、ひとり黙々と礼法と実技の全剣連居合五本を繰り返した。
審査会場は、審査員として正面の机に５名の高段者の先生が見守る中、「シーン」と静まり返っている。
三段審査が始まると、新居浜市の山本先生 
に襟、帯などの着装を直していただき、「落ち着いて！」と激励していただき、実技審査に臨んだ。
頭の中をフル回転させ、気をつけなければならない点を整理し、なおかつ落ち着いて冷静に。
「全集中！ 水の呼吸！」
過去、不合格になった２回と違い、落ち着いて、ノーミスで、うまくできたと思った。
レポートによる学科審査の後、閉会式で「合格」の発表があった。
役員の皆さんから「おめでとうございます！」と言っていただき、ほっとした。
審査員として来られていた居合道を始めた 10年前からご指導くださっている先生に「おかげさまで！」と報告に行ったが、待っていたのは渋い顔での駄目出しだった。
先生の要求するレベルには、程遠いのだろう。 
先生方に指摘、アドバイスを受けた点を修正して、修行を積んでいこうと思う。
明日からは、居合道四段への修行のスタートである。
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