龍山義弘の武道求道録

人生を通じて、様々な武道や出来事に挑戦する過程を綴っていきます。
「人生はチャレンジ!」 命尽きるまで全力投球!

えひめ国体、魂の相撲(少年男子編)

2017年10月07日 | 相撲
5年前に開催内定してから準備を重ねてきた「えひめ国体」が遂に本番を迎えることになった。

開催の3日前から相撲競技会が開催される乙亥会館でリハーサルを行うため、西予市に入った。

3日間のリハーサル。本番のつもりで競技役員、プラカード係の女子高校生、みんなで開会式と閉会式の練習を重ねた。開会式では入場行進の先頭を理事長の私がつとめる。

大会前日は、審判・監督会議の運営、公認審判員講習会の運営、(公財)日本相撲連盟との交流レセプションの運営と息つく間もないが、気が張っているので疲れは感じない。

いよいよ大会当日、開会式では47都道府県の選手団の先頭を歩いた。

居合道で稽古してきた礼法の成果を発揮しようと思って、正面への礼を丁寧に行った。

開会式が終わって、少年の団体予選が始まった。

昨年のいわて国体では、少年団体準優勝、成年団体3位の成績を収め、初の総合優勝に輝いた愛媛県。trophy

今年も少年、成年と入賞して競技得点を獲得するという最低のラインをクリアするためには、予選から一戦、一戦、気を抜けない。

愛媛県の少年予選1回戦は、岩手県との対戦。先鋒戦、緊張からか動きにかたさが目立ち破れる。1対2と副将戦で王手をかけられた。



副将の住木が勝って、2対2のタイスコアで大将戦。

大将の久國が苦戦するも攻め勝った。3対2の辛勝。

しかし、この大将戦の久國の相撲が愛媛県の明暗を分けたと思う。

少年予選2回戦は、熊本戦。大苦戦が予想されたが4対1で圧勝。選手たちは波に乗ってきた。



少年予選3回戦の茨城にも4対1で圧勝。みごと3戦全勝で決勝トーナメントに進出した。

翌日、大会2日目の少年団体決勝トーナメント1回戦は、岐阜県との対戦。

2対1と追い込み副将のエース住木につないだが、まさかの敗退。2対2のタイスコア。

ここでも大将の2年生久國が殊勲の白星。決勝トーナメントの1回戦を突破し、5位以上入賞を確定させた。

準々決勝戦の相手は、熊本県。予選では4対1で勝った相手であるが強敵である。
館内の大声援を背に受けて闘ったが、今度は逆に4対1で破れた。

少年団体の結果は第5位。

昨年の団体準優勝からは後退したが、よく頑張った。
昨年の高校横綱となった山口が抜けた穴は大きく。地元国体の重圧と闘いながら選手たちは持てる力を出し切った。

個人戦には、団体予選で3戦全勝した住木、近藤、久國の3名が出場。

団体戦で動きに硬さが目立った住木が準々決勝、準決勝、決勝戦とドンドン勝ち上がった。up_slow

館内は地元・野村高校3年生の住木の大活躍にボルテージは最高潮に達した。kirakira2



決勝戦の相手は、埼玉栄高校の納谷選手。大横綱・大鵬の孫、関脇・貴闘力の息子であり、高校相撲で実力トップレベルの選手である。190cm、160kgのカラダは住木より二回りほど大きい。

乙亥会館で地元の大声援を受けて、番狂わせが起こることを祈った。clap

決勝戦は、まわしをとって食らいつき、大善戦であったが敗れて準優勝。

だが、大健闘であった。

地元乙亥会館で満場の拍手を受け、愛媛県の少年チームは団体5位と個人準優勝の表彰を受けた。





少年の部は、個人、団体と入賞という好成績で午後からの成年の部にバトンをつないだ。


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