矢作川の堤防が終わり、両岸が大きく海に開いていく辺りに、何やら小船が群れを成して犇めきあっているように見える。今までに見たことも無い船の数だ。遠くから見ると、まるで、祭りの神輿に群がり、押し合う群衆みたいな感じがする。近づくと、どうも船の外で人が海に入り、忙しく作業しているようだ。この辺りは、間違いなく真水でない、海水だろうから、アサリでも獲っているのだろう。いつもなら、もっと上流にシジミ獲りの小船が沢山見える筈なのに、今日に限って全くそれを見なかった。どうも、潮と浅瀬の関係で今日はこの辺りの漁場が最も良いとみんな知っているのだろう。千載一遇の稼ぎ時とばかりに、作業に励んでいるようだ。あれだけの数の船が集まり、漁をしていても、お互い弾き飛ばしのケンカにもならず、全員が黙々とやっている。海の懐は豊で深い。
走行データ D:18.17 T:1.01.52 A:17.6 M:35.5 O:26582
走行データ D:18.17 T:1.01.52 A:17.6 M:35.5 O:26582