FPの胃袋 ~FP・社労士 川部紀子のブログ~

ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士 川部紀子の腹の内。

FP・社労士事務所 川部商店

結局のところ、老後用にいくら貯めろと?!

2016-10-19 | ブログ
老後について、
総務省家計調査の一番新しい結果です。

高齢夫婦無職世帯の総支出は、275,706円です。
これ、毎年こんな感じなので、
私もセミナーなどで、
「夫婦で毎月27-28万円かかっているそうです。」と喋ってます。

内訳は、食費などの消費支出が243,864円、
税金や社会保険料などの非消費支出が31,842円。

これに対し、収入は213,379円ですから、

275,706円−213,379円=62,327円
つまり、6万円ちょっと足りないという計算になります。

相談に来られるお客様も声を揃えたように、
「毎月5万円は下ろしてます!」と言います。
データってバカにできないものですねぇ。

さて、じゃ、6万円ちょっと足りない月が死ぬまで続いたらどうなるか?!

まずは、夫婦の夫の65歳時の平均余命から計算して、
夫が65歳から84.46歳、いや85歳までで計算してみます。

62,327円×12か月×20年≒1,496万円
足りないということに。

で、ここから妻が死ぬまでということになります。

妻は年齢差によりますが、夫より2から3歳年下でも、
1人遺されて7-10年から生きていくことになります。

夫よりも3歳以上年下なら、もっともっと!

5万円足りないとして、
5万円×12×10年=600万円不足です。
20年なら1200万円不足です。

というわけで、
老後夫婦の分+妻の分で2,000万円以上不足となります。

でも、この計算、65歳からというところは大きな注意点です。

定年退職が60歳の会社は、今は再雇用制度などがありますが、お給料は激しく下がります。

そして、公的年金は65歳までもらえません。

この5年間の不足分も計算も入れちゃうと、
仮に月275,706円で暮らすとして、
275,706円×12×5年=1,654万円となります。

となると、やっぱり3,500-3,600万円欲しいよね。

となるわけです。

老後に3,000万円以上不足するというのは、本当ですね。

となると、かなり重要なのは退職金。
会社によっては、ゼロのところもあります。
多いところは、特に偉くならなくてもモデルケースで働けば3500万円のところもあります。

後者ならそれでクリアです。

「いくら貯めればいいの?」って聞くのもいいのですが、
退職金を調べましょう。

貯めるべき金額が思いっきり変わります。
ヘルシー宅配お弁当のチムチムさん。

今日は栗ご飯でした。

秋ですねぇ。