角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

PROM.43 (差別をなくすために)まずは「慣れること」ですね。

2016-09-21 06:15:25 | 障害あるいは障碍の話
(リオパラリンピック閉会式)



パラリンピック、終わりました。

ロンドンと比較すると、
今大会、メディア露出が多く、
特に意識することがなくても、
自然と競技を目にする機会も多くなりました。

(それでもオリンピックには及ぶべくもないわけですが)

で、猛烈に個人的な心模様を・・・


「障害者はかわいそう」は論外としても、

「障害があるのに頑張っててすごい」
という言い方をする人が時折います。
私自身、ついこないだまで、口に出さないまでも、
そういう気分は確かにありました。

正直に言えば、
普段「障害」のある人を目の当たりにすると、
殊に、義手義足さえ付けず、四肢切断を露わにした姿が目の前にあると、
思わず「見ちゃいけない」という意識が働いて目を背けたりもしてました。

「眼差しの差別」というやつですね。

けれど、
連日、パラリンピアン達の映像に接しているうちに、
「障碍のある人を見ること」が自分にとって当たり前になり、

「障害があるのに」ということを抜きに、
「(普通に)頑張っててすごいなあ」という見方に変わっていく、
という自覚がありました。

いつの間にか、
普通にスポーツとして観戦してるんです。







自分の限界に挑戦する、
チーム一丸となって勝利を掴もうとする、
そこに、障碍者も健常者もないと、キレイゴトじゃなしに、そう思いました。

彼ら、彼女らの、特別な事情が、
こちらが慣れるにしたがって、特別なことではなくなり、
選手と一緒になって、勝てば嬉しいし、負ければ悔しい、
そんなふうに、単純に楽しめるようになりました。

その意味で、
今回、日本選手が金メダルを取れなかったことも、
普通に残念です。

2020年、東京大会までに、
普通にパラリンピックを楽しめる人が増えて、
サポート体制もより充実していくと良いなあと思います。

(写真はすべて、日本パラリンピック委員会:リオパラリンピック特設サイト/リオ2016パラリンピックフォトギャラリーより
 →http://www.jsad.or.jp/paralympic/rio/info/gallery.html

・・・ ・・・ ・・・ ・・・

*パラリンピックをより楽しむためには、やはりルールを知っておいたほうがよいと思います。
 こちらに、主な障碍者スポーツの解説があります。
 
 公益法人日本障がい者スポーツ協会:協会情報/資料室
 →http://www.jsad.or.jp/about/referenceroom.html


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