壁画制作話の続きです。
現実の壁画制作は佳境に入っていますが、制作過程の忘備録ということでお付き合いください。
自宅での下書き制作も完了して、いよいよ次は現場で制作するちょっと前(2023年今年の正月)まで遡ります。
制作を始める前に私が初めに取った行動は植物園に行くことでした(笑)
「楽園のカンヴァス」でルソーがモデルのヤドヴィカ(夢に描かれた女性)に「ここは暑いでしょう?この絵を描いているせいかもしれません」と言ったからです。
ジャングルは湿度が高くて暑いんや…
ご存じの通りルソーは実際にジャングルには行ってません。そのころできたパリの植物園に行って植物を描き始めたのでした。
私もジャングルに行ったことはありません。
私も植物園に行けばその湿度や暑さを追体験ができるのではないかと思ったのです。
行ったところは京都府立植物園(外観の写真を撮り忘れております)
外は1月の凍てつく寒さの京都だというのに暑くて湿気っていました(当然なんですが)
ムシムシ
モワモワ
水分を含んだ独特の空気感
ルソーがテンションが上がったのもわかる巨大植物たちだらけでした。
植物に詳しい人ならルソーが描いた植物がなにかわかるのかもしれませんが、私にはさっぱりわかりません。
植物園で天井まで生い茂る巨木や床に生えてる草などを見ながらこれかな?あれが近いかな?と見て回りました。
いつしかルソーの気持ちになり、このジャングルに潜む動物たちが見えてくる気がしました。
以前からあちこち植物園には行っていましたが、ルソー目線で見てみるとあらためて感動と驚きの連続で面白かったです。
ちょうど今は朝ドラ「らんまん」で牧野富太郎の話をやっていますが、実は私は幼いころ彼の伝記を読んで以来のファンです。石版画も持っています。
富太郎ならルソーの描いた植物は全部わかるんだろうなと思いつつ、個々の植物の描きわけは私では無理なので、せめて、それまでパリで見たこともない植物に初めてふれてワクワクしたルソーの感性を描けたらと思いました。
もちろん湿度も(笑)
これで予習はばっちり。次はいよいよ現場制作に臨みます。
この辺りまでは春までには終わるよね〜簡単簡単♫と余裕をかましておりました。
つづく
牧野富太郎の図鑑の本物のリトグラフ(石版画)です。
ドラマのせいできっと今は高値になっているはず。もっと買っとけばよかったです。
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