二、三週間程、半ばきわどい自分自身の過去七年前ぐらいからを回想したり、仕事で大きな丸太に親分の父とkazは向き合いながらも毎夜、またまたkazの一面としての顔であります「規矩術」の自主トレをやっておりまして……
写真は、その 術 の基本モデルを画用紙で造った訳です。
平たく言えば、宮大工さんの技であります。
現代では、建築家と呼ばれる設計士さん方が、本来なら御理解してくださると建築家の幅が拡がるのではないかしら?
と、kazは常日頃思います。
写真の組み立て模型は、分度器も使用していません。
大工さんの使用する「さしがね」(L型定規)一本で、きっちりと多角形を算出できるのです。
kazの 規矩術 の師匠であります宮大工の先生は、「設計士は、いつからか ただの絵描きになってしまった……」
また「大工職人? ひだりじんごろう?あんなのは大した事ないなぁ…」
彼は、一体全体何者なんでしょうね。。
先生は、中国から招聘されて規矩学の指導の為に日本を代表して行くべき人物でしたが、彼は、長男である事から、お断りされたそうです。
けれど、そのおかげで、kazは先生と出会う事ができました。
(しかも、不思議な事に、先生の息子さんとkazは同名だったのです。あら不思議~。その御子息がまた凄い、清水寺だ修善寺だののお仕事に携わる超一流の宮大工さんですから、お話させて戴きましたが、ハンパなく本物の匂いがぷんぷんとしてます。素晴らしいですよ)
というわけでKazは、先生の御弟子さんにも可愛がって戴いているのです。
(来月中にまた勉強会を開いて戴かないと!)
さて、自主トレにと、随分と以前に購入した理工学の大学の先生とどこかの宮大工さんがお書きになられた書籍を ここ二週間ばかり没入してまして(大学の先生嫌いなkazの師匠の面白いお話を思い出しました。
かつて、こんな事があったそうです。
ある日の事。
師匠のご自宅に大学の先生方々数人が押し寄せ「それにしても、先生は、どのようにこれだけの秘術を解明されたのですか!?何処の大学で!!」(彼の部屋の畳十帖には、手画き原寸大の図面の巻物で山なんですから!!しかも、図面が美しいんですよ。彼は、大きな掃きだしの大窓に模造紙に描かれた図面を拡げ、ガラスにペたりと貼り、「いいかね?kazさん、君に見えるね。。 」驚きでした!!西に傾いた陽射しの陰影の内から 図面の建築物の何処までも何処までも延びる軌跡が浮かび上がるんです! !スーパーレントゲン!そこに、彼の深い眼差しを感じました。。
さて、話を戻します。大学の先生方からの質問に師匠の彼は、
「この脇の坂道を下りていきなさい。そこに桃〇〇大学というのがあるから。」
スーツ姿の大学の先生方がぞろぞろと坂道を下っていくのを師匠は、窓から眺めた。。 坂の下で、教授方はア然と立ちすくんでいたとか。。
師匠の母校の小学校だか幼稚園がその名称のそれなんですから。。
いたずら好きな先生は、狂人みたいなというか天才ですから、ご愛嬌。。)
さて、本題に戻りましょ。
で、そんな事を喚起されながら何処だかの大学の先生がお書きになられた書籍を読み解く内に……確かにkazの師匠のいわんとしている事が、やはりkazには直ぐに解ります。
もっとわかりやすく、もっと砕いて、もっと もっと そして もっと深く まだ深く 大丈夫 孤独は怖くない 自分自身の感じてる事は、もっと深い それを もっとすっかりすっきりする<何か>に導かれてればいい…… それでいてもっと深く ………
すると、だんだん 複雑に もっと複雑で何がなんだか解らなくなる程……………
てな訳で……おやっ?……
何時しか、著者の方がどうやら間違っている解説図面をお描きになっているのか、kazの理解力がまだ不十分なのか 数箇所どう考えても間違いらしい箇所を発見してしまい(毎度、見つけちゃいましてすみません…)
で、また毎度お馴染み 出版社に連絡を取り、著者に連絡を回され またまた例によってkazは、大当りで、著者の誤りだそうです。図書券を戴くというお馴染みの結果でありました。。
それにしても、難解な記載をして間違っているからややこしい。さも正しそうに書いてる。でも違和感があった。キャッチしたら止まらないのがkaz。宮大工の師匠の御弟子さんに連絡を取りご意見を伺った程です。ちなみに師匠の御弟子さんの彼は、kazの話のたった数秒で気がつきました!
kazさんが正しい!と。。
で、ついでに、実際に原寸大の木材にて墨付けしまして、ノミでバンバン掘り込みピッタリでおめでとうkaz。
親分の父は、kazのしつこい質問責めにアタマがオカシクなるから辞めてくれと怒り狂い、kazが父に説明をする側に回ったり、時に父の長年の経験上の勘と意気投合したりと……
日に日に、毎日が、独り専門学校か職業訓練校状態をやりまくりのややクレージーぶりを発揮してました。
で、またついでに、縦方向角度と横方向角度が自在に動く木工用切断機がありますけど、来年度から 正確な角度の表記がマニュアルから消えてなくなっていたとしたら それも、今回のkazのせいかもです。
あれも、間違っています。
実は、木工機械メーカーの切断機のマニュアルに記載されている角度の算定が間違っている事も ついでに発見しちゃったんで…
しちゃったんだから これも報告しちゃたんです…
そしたら技術者の方に取り繋いでいただいて、やっぱりkazがどうやら正しかったみたいです。。
という訳で、今まで生きてきて、図書券何十枚戴いたんだろ……
ありがとうと言うより申し訳ありません。
誰も気がつかない事に気がついちゃう体質は、苦痛を伴います。
多分、普通の方々なら何回か発狂するか発病しますね。
というより、普通は目をつむるか、素通りするか、「昔から それ でいいんだからいいんだ」という半ばマッチョな性格なら楽だったのかな?と思いつつも、一応、代々木造建築屋さんであり、突然変異のkazならではの掘り下げ方もありでしょ。
kazは、突き抜けちゃったというか、存在自体がやや変態なのでバッチリ!
さて、基本を理解すると より複雑な事が理解できる様になり、「それ」を簡単に語ったと思えば難しく語る事もあり、何がなんだかわからなく語る様になったり、というのを繰り返してると面白いけど、kazは、
すると、なんと他の事します。
一旦、すべてを忘れます。
で、コロッと、また楽器です。
で、コロッと、家族と暖かくなって気持ちくなります
で、コロッと、家具を創るのにイメージを膨らませ
で、また戻ると瞬間的に 何かを見つけます……
そんな音楽が大好きです。
これがkazの自然体です。。
宮大工さんにはなりません。また、なれないです 発狂しますよ。(追加。くにゃくにゃ動くお家を創りたくなっちゃうので。)
家具屋さんだけにもなりません。また、なれません。(追加。売れない家具創りならやりますが、食えない家具!)
心理関係職にもなりません。また、なれません。(追加。不自由さにはみ出たくなりますから)発狂しますよ。
楽器制作だけをやりません。また、なれません。(追加。音楽は音楽以外からやってくる様に感じているからです)
空中ブランコ乗りになりません。また、なれません。(追加。最高ですね!なりたかったなぁ~)
ヨガの講師だけになりません。また、なれません。(物足りなくて発狂しますね)
その「すべて」をやっちゃうし、やってるだけです。
ただ、好きなんです。
これが、僕には 自然体 なんだよ……
すべてに突き動かされて……
生き物 ですね。。