という訳で、先日25日は娘の誕生日だった。
こんな時、生クリームがダメな娘が選ぶケーキは、チーズケーキかチョコケーキ。
今回はチーズケーキを所望なすった。
誕生日プレゼントは、もう数日前に、すでにプレゼント済み。
メルちゃん人形によく似たお人形さんをこれまた御所望。
「9才にもなるのに、おにんぎょさんはねえだろう!」と内心そう思ったのだけれど、
「だったら携帯電話、いや、ゲーム買って!」と言われるのはわかっていたので、
あえて何にも言わずにおいた。(さわらぬ神にたたりなし!)
この人形に、娘がつけた名前は“クララちゃん”・・。
どうやら娘の赤ちゃんという事になってるらしい・・。
この人形と一緒に娘が遊んでいる時に、もし自分が出くわそうものなら、
「ハイ、ちょっとママはお洗濯のお時間だから、その間おじいちゃんにだっこしてもらっててネ!」
などと言いつつ、クララちゃんを僕の手に抱かせてくる・・。
抱かされて、黙ったまま突っ立っているのも妙に気恥ずかしいので、
「は~い、クララちゃ~ん、おじいちゃんだよ~!」などと娘に調子を合わせて言う・・。
クララちゃんをだっこしながら、こっちの頭の方がクラクラクララちゃんになりそうだ。
チーズケーキに立てられた9本のロウソクの灯りは、
部屋を暗くすると、ほのぼのとして明るく、そして暖かく見えた。
ハピバスデーの歌を親子3人で歌いながら、
あ~、このロウソクの灯りの一つ一つが、この子の思い出、
家族全員の思い出の灯りなのだなあ・・などと思いつつ眺めていたら、
そんなものには何の未練も無いかのごとく、
娘がブワ~ッと、その灯りを一息で消し去ってくれた。
娘の顔には、「どうだ!」と言わんばかりの満面の笑み・・。
おいおい、早くチーズケーキ食べたいのはわかるけどね~、
お父さんは・・
も少しロウソクの灯りを見ていたかったのだよ・・。
誕生日に限らず、このロウソク、キャンドルはいろんな場面で灯りを照らしてくれる。
結婚式にお葬式、仏事や神事の祀りごとにも欠かせない。
小洒落たレストランかどこかで、愛を語らい見つめ合う若い二人のテーブルの上にもお似合いだ。
「あなたを映す」の“あなた”は、その場面と思いによって、ご先祖様であったり神様・仏様であったり、また、彼氏や彼女であったりするんだなあ・・。
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