早朝、車を走らせていると、路上に平べったい不思議な物体が・・。
「何かな?」と思いつつ、スピードを落とし、じっと目をこらして見てみると、
なんとそれは、仰向けになってバンザイの格好になった、
大きな死んだスッポン・・。
道のすぐ側には川が有る。
おそらくは、この連日の雨に浮かれ過ぎて、川面から揚々と這い上がり
道を横断しようとしてたところを、運悪く車に引かれてしまったのだろう。
現場には、それを証明する血痕が数滴。
(写真を撮ろうかとも思ったが、絵的にどうかと思われそれはやめた。
また、「こいつを鍋にして・・」と、持ち帰ることも・・)
車に引かれて永久の眠りについたスッポンというのも、
なかなか世の中には珍しいのではないか?と思うのだけれども、
スッポンを知ってか知らずか、車で引いてしまった人というのも、
世の中にはそうはいないのでは?
それだけに、なんだかこれは悲しい事故。
そんな気がする..。
このスッポンがスッポンではなく、カメであったならば・・
もしかしたら、こんな悲惨な事故にはならなかったのかも知れない。
それは硬くて厚い甲羅が有るからだ。
頭と手足を甲羅の中に縮めたカメは石になったも同然。
無傷とまではいかないまでも、命はなんとか確保できたのでは?
その点、スッポンは実に不幸であった・・。
不憫であった・・。
甲羅のような物は背中に背負ってても、
それは軟質のもので、おまけに薄い・・。
自分の身体を守りようが無かったのだ。
けれどもスッポンは、その最後の時、カメを羨む事はしなかった。
いや、自分の姿と似てはいても異なる、硬くて厚い甲羅を持つ
カメという生き物の存在すらも知らなかったはずだ。
そしてそのことが、このスッポンにとっては最後の幸いだった・・。
似て非なる者を、羨み妬んでなんになる?
「我、全ての物を羨まず妬まず、天寿をここに全うし得し!」
道路に仰向けになって、バンザイをしているその格好は、
スッポンが無言で示した、そんな遺言だったのかも。
ポチっとよろしく。→
「何かな?」と思いつつ、スピードを落とし、じっと目をこらして見てみると、
なんとそれは、仰向けになってバンザイの格好になった、
大きな死んだスッポン・・。
道のすぐ側には川が有る。
おそらくは、この連日の雨に浮かれ過ぎて、川面から揚々と這い上がり
道を横断しようとしてたところを、運悪く車に引かれてしまったのだろう。
現場には、それを証明する血痕が数滴。
(写真を撮ろうかとも思ったが、絵的にどうかと思われそれはやめた。
また、「こいつを鍋にして・・」と、持ち帰ることも・・)
車に引かれて永久の眠りについたスッポンというのも、
なかなか世の中には珍しいのではないか?と思うのだけれども、
スッポンを知ってか知らずか、車で引いてしまった人というのも、
世の中にはそうはいないのでは?
それだけに、なんだかこれは悲しい事故。
そんな気がする..。
このスッポンがスッポンではなく、カメであったならば・・
もしかしたら、こんな悲惨な事故にはならなかったのかも知れない。
それは硬くて厚い甲羅が有るからだ。
頭と手足を甲羅の中に縮めたカメは石になったも同然。
無傷とまではいかないまでも、命はなんとか確保できたのでは?
その点、スッポンは実に不幸であった・・。
不憫であった・・。
甲羅のような物は背中に背負ってても、
それは軟質のもので、おまけに薄い・・。
自分の身体を守りようが無かったのだ。
けれどもスッポンは、その最後の時、カメを羨む事はしなかった。
いや、自分の姿と似てはいても異なる、硬くて厚い甲羅を持つ
カメという生き物の存在すらも知らなかったはずだ。
そしてそのことが、このスッポンにとっては最後の幸いだった・・。
似て非なる者を、羨み妬んでなんになる?
「我、全ての物を羨まず妬まず、天寿をここに全うし得し!」
道路に仰向けになって、バンザイをしているその格好は、
スッポンが無言で示した、そんな遺言だったのかも。
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