子供の頃、「貸本屋」というのがありました。知っているという人はあまりいないと思います。テレビも各家庭にあったわけでもなく、お風呂は銭湯だし、TVゲームなど夢物語の時代でした。十円か二十円を持って「貸本屋」に本を借りにいくのです。子供の漫画や読みものだけでなく、大人の本もありました。今でいうレンタルビデオ屋のようなものでしょうね。貸本屋用の漫画の本もありました。少し分厚い本で「魔像」とかいってたような気がします。「小学三年生」とか「小学五年生」などの本も貸してくれました。毎月その付録は二、三十円で売ってもくれました。紙で作る模型のような付録ですが、数が少ないので買うのは競争でした。苦労して付録だけ買ったのは良いのですが、詳しい作り方は本誌に載っています、とかで結局完成しないときもあったりしました。今思えば懐かしいような話です。
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