「おやおや、「雀のお宿」にお客様がお見えになってるぜよ。タヌ五郎さんよ♪」
「あれまぁ~、本当だ。地面にはよく見かけていたが、それでも最近はその雀さんまでもがパッタリ来なくなっちまっていたもんなぁ~。ワニ五郎さんよ。」
「それで、大家さんがさっき、もう一つのお宿の金網も思い切ってはずしたらしいぜよ。鳩さんも、ここしばらく姿を現していねぇから、雀さんがもっと仲間を呼んできやすいようにと思ってだな?そう、思わねぇかい、タヌ太郎さんよ。」
「ワニ五郎さんよ、金網が無くなって、ほんとにすっきりになったお宿になっちまったぜよ」
「これが本来の雀のお宿の姿なんでぇ。鳩さんが来る前の元の姿に戻っただけのことよ。そうだろう、タヌ太郎さんよ。」
「これでさっきのお客さんが、仲間をまた沢山連れてくるようになればシメタ!もんなんだが。お宿に入ったということは、もうサルモネラ菌の感染は落ち着いたったってことだな?」
「大家さんもそう思って、金網をはずしてご馳走を沢山山盛りにしていったんだなぁ、きっと♪」
「鳩さんがまた、来なきゃ良いんだが。あの鳩さん夫婦のお陰で仕方なく、大家ん、お宿に金網をこしらえたんだからなぁ~。」
「あ~、そうだったなぁ。今度来たら、おいらが頭の上に葉っぱを一枚乗っけて、豆に化けてやらぁ。」
「なんだい、そりゃ。何か鳩さん対策のためになるのかい?」
「あ~、こりゃご利益があるぜよ。なんたって、鳩が豆鉄砲食らった顔をするぜよ(爆)。」