「ワニ五郎さん、今朝はけっこう、寒くなってきましですなぁ~ブルブル。今、とうとう我慢出来ずにストーブを点火しましたぜよ。」
「はい、昨夜からの雨も今朝は止んでいたんでござんすがねぇ、また、降りだしてきやがって。室温は17度もあるのになんで、こんなに寒いんでやんしょう?」
「今年の五月は、下手するとGW期間だけが好天で終わるかもわからりゃしませんねぇ~、ワニ五郎さん。やっと春が来たと喜んでおるのにのう。」
「ツツジも次第に開花してまいりましたでござんすね。大家さんとこのツツジは10本もありゃしますが、その内ちんこいのが2本有りやすね~。もう25年は経っているのに未だに咲いてくれてやんすねぇ~」
「ツツジはある程度の大きさに達すると、それ以上はおおきくなりませんなぁ~。まぁ、ちょうど良い大きさでけっこうでございますがな(笑)。」
「タヌ太郎さん、こりゃ芍薬でやんすね?もう蕾が色づいてきていやすよ。数日中に咲きますぜ、こりゃ。そうそう、どちら様のお部屋だったか忘れちまいましたが、白い芍薬の写真が載っていましたよ。」
「へぇ~、白い芍薬ねぇ。あっしもまだ拝見したことがありゃしませんぜ。是非、この庭にもひとつ、欲しいもんでござんすなぁ~。でも、もう植えるスペースがほとんど有りゃしませんぜ、トマトのミニ畑くらいしか。」