昨日はWOOD JOB!の試写会に行って来ました
ウォーターボーイズ、スウィングガールズ、ハッピーフライトなど、皆で笑って楽しめる映画をこれまで作ってこられた矢口監督と、演技派の染谷君の新作。
絶対楽しいハズ!と思って 期待してましたが、期待通りにいっぱい笑ってあっという間でした
染谷君が、最近のチャラくて 挨拶も出来ない、そこらへんの若い子の役で(笑)伊藤さんにしごかれまくるという。笑。
永遠の0と違って、情けない顔が 本当に良く似合う
でもひょろこかった勇気君が、(体はビックリするくらい もやしっ子のままだけど。笑)自分の仕事にやりがいを感じて 少しずつ山の男になっていく過程が、見てて楽しかったです。
伊藤さんが、野生すぎて笑ってしまった
でもこういう役、似合うよね~。
あまりクールなシティボーイよりも肉体派な感じ。 ←勝手なイメージ
チェーンソー持った時はとても真剣な顔で、それは当たり前のことだけど きちんと演じるうえで林業に携わる人としてのプロだなって。
男らしいって、やっぱりカッコいいなぁって惚れそうでした。
ふんどし姿も似合ってたね。
林業って、本当に命がけで大変な仕事だなって、再確認しました。
チェーンソーや刃物の扱いもだし、間伐などで命綱をつけずにあれだけ高い木に登って・・・。
高所恐怖症の私は、映像見ただけで泣きそうになった。。。
二人とも上から見る景色が気持ちよさそうではありますが、、、もう背筋がムズムズして あかんかった
そしてどの世界でもそうだと思うけど、日本の伝統的なワザとかがどんどん伝えられなくなってる状況にも 辛いなって。
途中で出てくるスローライフ研究会なる意味の無いサークルも、いかにも今どきの子って感じで(笑)
見てて徒然考えてたけど、今の子って何でも平等とか言われて育ってるでしょ。
運動苦手な子が運動会で可哀相だからって、皆お手て繋いでゴールなんでしょ?
馬っ鹿じゃない?
運動会は、勉強できなくても足が速い子、球技が上手い子、体操が出来る子が、自分のアイデンティティを確立する場。
音楽会は、音楽出来る子が自分を確立する場。
美術展では、絵を描くのが上手な子が自分を確立する場。
そこで、勝つ楽しさや、勝てなかった悔しさを どういう風に昇華させるのか、それを学ばす場でしょ。
それに対してクレームつけてくる親は、親として自分の子のいいところが何処かにないか、それを発見してやれない自分を恥じた方が良いよ。
一生懸命になれる事とか、頑張る自分自身を褒めてやる楽しさとか、しんどくてもやり続ける事で何かを得る 突き抜ける瞬間とか、そういうの経験したことないんだろうなって。
だから、自分が何したいか分からないし、”これは自分の仕事じゃないっス”とか”もっと自分に相応しい仕事があるハズ”みたいな高い自己評価とか、小さなコミュニティでのお山の大将が全てで薄っぺらい人間になるんだろうなって。
成功体験というか、「しんどい事でも、頑張ったら報われるんだ」という体験をしたことがないから、その先で得られる喜びとか、最初思ってたのとは違う結果だったかもしれないけど 何かしらの良かったなって思う事が出来る経験だとか、そういうの ないんだろうなー 可哀相だなーって。
それに、頑張ったって報われない事が多々あるのが、社会であり人生ってもの。
だけど例え報われなかった時でも、自分自身で何を掴むのか、そのやり方を学ぶのが学生時代だと思うけど。
他人との相対評価でしか自分を見ることが出来ないから、他者と異常に繋がっていないと不安になるんだよ。
全ての根源はそこだと思う。
そういう点で、今どきの子 のままではあるけど、染谷君演じる勇気君は 自分を掴むことが出来て、カッコ良かったし、きっと彼はもともと素直な子だったんだなって思いました。
もう一つ、最初に神様に手を合わせる事すらしなかった彼が、おにぎりを半分こして お供えするようになる。
全てのモノに命があり、見えないものの存在が当たり前に共存している、それは日本古来からある 自然な姿。
私は基本的に唯一神って信じないし、八百万の神様のほうがナチュラルな生き方だと思ってるから、そこが描かれてて 良かったなぁと思いました。
べつにスローにライフする必要はないでしょ
都会の真ん中で コンクリートに囲まれながら、朝起きたらお日様に手を合わせて、美味しいご飯に「いただきます」と「ごちそうさま」を言って、不可解な出来事には ま、そんな事あるさって呟きながら彼らに自分の隣に少しだけ居場所を残してあげて、そうやって命と共に生きていくのが、人間らしい生き方だと思います。
土と木の匂いが欲しくなっちゃった~
ちゃんと笑いが随所に散りばめられてて、めっちゃ笑ったし
長澤まさみちゃんの美脚はあまり拝めなかったけど(笑)、難しいコトを考える必要のない、老若男女楽しめる映画だと思います。
5月10日 公開