夢色

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<ルノワール展~伝統と革新~>

2010-05-19 | Art

そして、折角の平日なので、中之島までテコテコ歩いてルノワール展へ


ルノワールは本当に柔らかい絵を描く。
画家としては、珍しく結構恵まれた人生だったと思うのだけど、そのせいか、明るい絵が多いし、どちらかというと裕福な人を描いてるのが多いんじゃないかなぁ。
人物像は、輪郭がぼんやりした物が多くて、それがいかにもルノワールっぽい
人の輪郭を取り囲むように、ぼや~っとした空気を纏っているのを見ると、所謂オーラを見ることが出来た人なんじゃなかろかと思ってしまう。笑。


展示は4つにテーマが分かれていて、「1.ルノワールへの旅」「2.身体表現」「3.花と装飾画」「4.ファッションとロココの伝統」とありました。

1.ではやっぱり目玉の“団扇を持つ若い女”“ブージヴァルのダンス”もさることながら、“新聞を読む、クロード・モネ”もシックで あの大好きなモネの優しいくつろいだ雰囲気が伝わってくるし、“湖畔の風景”はキラキラ光がとろけるような印象派らしい作品だし、“クロード・ルノワールの肖像”はbabyのムチムチで柔らかい感じが出てて、好き

2.は裸婦などの作品が多かったですが、“勝利のヴィーナス”という共作のブロンズが気に入りました。

3.で“縫い物をする若い女”が青を基調とした作品で、女性と花瓶の花が同じくらいのインパクトがあり、装飾も大事にしてたルノアールらしいものだと思いました。
一番気に入ったかも。
“テレーズ・ベラール”という女の子の肖像画が、その人の利発そうな内面まで描いた作品で、すごいと思ったし。
“アネモネ”“ダリア”といった花の絵、やわらかくて、あのアネモネの花びらの質感が伝わって触りたくなるくらいだった。

最後の4.ではやっぱり大阪のみ展示の“可愛いイレーヌ”、これは必見ですね。


いつも思うけど、印象派の絵って、近くで見れば見るほど混乱する
はっきりした輪郭を描かずに色を重ねて描くのがすごいと思うし、ある意味 点描画みたいなものだねぇ。
決して美人ばかりじゃないのだけど、女性らしい健康的な女性像の作品が多く、優しい気持ちになれる ルノワール展でした

絵ハガキを購入
今回のルノワール展オリジナルのハガキではアネモネがなかったのだけど、ポーラ美術館のミュージアムグッズとして置いてあったのを発見して、無事ゲットしました
いつも 私がいいなぁって思う作品は、ハガキがないものが多いので。。。良かった


春らしい 優しい気分になる展覧会です
大阪は6/27まで、是非どうぞ~



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