身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

セミの羽化の観察会 後日談(1)

2014年08月31日 22時00分02秒 | 篠原園地
篠原園地でセミの羽化の観察会を行なったのは8月16日のこと。
雨天の場合は翌日の17日に延期することにしていました。

その17 日、毎週 日曜日の日課にしている近所の自然観察をしている時、篠原園地でカラスウリがつぼみをつけているのを確認したので、16日に撮れなかった生物の撮影も兼ねて、夜にも行ってみることにしました。

カラスウリの花が開くのを待っていると、小さな男の子を連れたご夫婦が通りかかり「セミの羽化の観察会ですか?」と声をかけてくださいました。16日は一時的に雨が降ったため、17日に延期になったものと思われたとのことでした。

カラスウリの花がなかなか開かなかったこともあり、セミの羽化の観察に切り替えました。
奥様は東京都心の公園で見たことがあるけれど、こんなに近くで見れなかったということでした。
ご主人は見たことがなく、見たいと思われていたそうです。
カラスウリの花は結局この日は開きませんでしたが、ご夫婦には大変喜んでいただけ、私自身もまたセミの羽化を楽しめ、綺麗に写真を撮ることもできました。

「ここ近辺では、自然観察会はやっていないのですか?」と奥様にたずねられました。
子供に自然にふれさせたいとのことでした。
こうした声があることは、励みになります。
多くの時間と労力を仕事にとられる現状はありますが、頑張って身近な自然の観察会を続けていこうと思います。














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篠原園地でのセミの羽化の観察会報告

2014年08月21日 21時36分37秒 | 篠原園地
8月16日の土曜日、篠原園地で「真夏の夜の自然観察会 ~セミの羽化を観察
しよう~」を行いました。
当日は軽く雨が降りましたが、開始時間にはすっかり止んでいたので決行
しました。

私は仕事があったので職場から駆けつけ、開始時間ちょうどに到着。
主催者の篠原台町自治会の方々や親子の参加者、合わせて15人ほどのみなさんが
待っていてくれました。

夜の自然との一体感をみなさんに感じていただけるよう進めていきたいという
目標の下、ランタンの橙色の光を囲みながら、守っていただきたいルールを
説明した後に観察を開始。
みんなでセミを探しながら、見られた花や昆虫などの説明をしました。

セミは羽化直後のもの、羽化した直後に落ちてしまったと思われるもの、もうすぐ
羽化が始まりそうなもの、そして羽化する場所を探して地面を歩いているものなど、
5箇所で確認。
一番多くの人の目が集まったのは、ケヤキの木の幹の上の方で、もうすぐ羽化を
始めそうな幼虫でした。

参加者のみなさんがセミの羽化を夢中で見守っていました。
最後にもう一度ランタンの光に集まっていただき、何人かの人から感想を聞き、
みんなでそれらを分かち合って、終了しました。


最初に見つけた1匹

羽化直後に落ちてしまったと思われるツクツクホウシ

羽化する場所を探して地面を歩いている個体にも注目が集まりましたが・・・

・・・一番注目が集まったのはケヤキの木の上の方で、羽化を始めようとしている個体でした。
みんなでセミの羽化を見守ります。

背中が裂けて羽化が始まります。

裂け目が広がり成虫が出てきます。

頭の方が半分出てきました。

羽化の完了。
体が固まるのを待ち、翌日の朝には飛び立ちます。
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