身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

やっと本格的に鳴き出したセミたち

2019年07月28日 23時41分23秒 | その他
今日は菊名池公園でも篠原園地でもミンミンゼミの鳴き声が聞こえました。
やっとセミたちが本格的に鳴き始めたようです。

ただ、昨年と比べると鳴き始めが遅いので、セミの羽化が見られる期間がどれくらいなものかが気になります。
みなさんも自然観察会に参加していただきやすいのは土曜になのではないかと思いますが、私も活動しやすいのは土曜日となります。
今度の土曜日8月3日は午後1時から三ツ池公園で「たらいのビオトープづくり教室」(三ツ池公園に事前申し込み)が、夜7時からは篠原園地で「夜の自然観察会」があります。

その次の土曜日からはお盆休みが始まりますので、篠原園地以外での「夜の自然観察会」を行うとしたら、お盆休みが終わってからになりそうです。
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延びる関東の梅雨明け

2019年07月26日 16時29分42秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
ついこの間、今週の木曜日には西日本から北陸までの広い範囲で梅雨が明けると予想されていたのですが、突然の台風発生。
今日の夜から日曜日にかけて、荒れた天気になるようです。

昨日7月25日に三ツ池公園まで足を運びましたが、主にニイニイゼミが、他にミンミンゼミが1匹程度鳴いている状況でした。
昨年は7月16日には多くのセミが鳴いていましたし、アブラゼミの羽化も見つけられたのに、今年はちょっと梅雨明け遅いですね。

この状態ですと今年、セミの羽化を中心とした夜の自然観察会(夜の自然探検)は、8月3日に予定している篠原園地での活動でしかできない可能性があります。
参加者の皆さんも土曜日が一番参加していただきやすいと思いますし、私もそうです。
なかなか梅雨が明けずセミも盛んに鳴き出さない中、8月3日の翌週の土曜日はお盆休みに入ってしまい、皆さん帰省されるでしょう。
こちらにお戻りになるころには、昨年の場合はセミの羽化を観察するにはちょっと遅かったのです。

どうなるどうするかは、今後の様子を見ながら決めていきたいと思います。
急に「本日、夜の自然観察会を行います。」とか「明日、夜の自然観察会を行います。」といった場合も出てくるかもしれません。
ご理解をお願いいたします。
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自然観察の意義(4)・・・生きものたちのいる環境の中に一緒にいること

2019年07月06日 00時26分39秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
自然観察をする際にとても大切なことがあります。
それは生きものたちの生息環境の中に、自分もそれらの生きものたちと一緒に居合わせるということです。

これから真夏の季節になるので、真夏の夜の観察会を例にします。
私の行なう真夏の夜の自然観察会は、基本的に夜暗くなる少し前に集合します。
暗くなるにつれてカラスウリのつぼみは次第に花を開き、コウモリはエサを求めて飛び始め、セミの幼虫は羽化(成虫になるために脱皮をすること)するために地中から這い出してきます。

このように生きものたちは森林とその周辺という環境の中で、真夏という季節、夜という時間帯に合わせて活動し始めるのです。
これらの生きものたちを観察しながら私たちも、夕暮れから日没そして夜という時間の経過に伴う明るさや空の変化。また、時おり吹く風などを感じてみましょう。

自然観察では、生きものだけを観察するのではなく、生きものたちがどのような自然環境の中で、どのようにその環境と関わりながら生きているのかを観察すること。また、このように生きものたちが生きている自然環境を私たち自身も一緒に体感することが、とても大切なことだと私は思っています。

私たち人間も彼らと同じように、この地球の生命の一つです。
私たちの遺伝子の中にも地球上の自然環境に合わせて生きるよう組み込まれたものがあります。

彼らが生息し活動するのと同じ環境に足を運び身を置くという前提の下で、彼らの生きる様子を見守るようにして観察しましょう。
それでこそ、この地球上で私たちがいろいろな生きものたちとともに生きているという一体感を感じられるのではないでしょうか。
そして、この一体感こそが、地球に生きる喜びの一つなのではないかと思います。
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自然観察の意義(3)・・・地球に生きる喜び

2019年07月03日 08時10分27秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
自然観察の最大の目的は、地球に生きる喜びを感じるきっかけづくりだと私は考えています。

地球の自然を感じるために、わざわざ世界各地を旅する必要はありません。
私たちの住む日本には四季があり、海に囲まれ、亜寒帯から亜熱帯まで、森林を中心とした多種多様な自然環境に恵まれています。
また、私たち日本人は、これらの自然環境を改変しつつも、その恵みを大切にしながら暮らしてきた歴史があります。
それは里地・里山と呼ばれる環境で、自然環境と調和した持続可能な生活様式として、世界的にも優れていると言われているほどなのです。

都市的な環境の発達した街に住む私たちは、色々な物を売っていたりサービスを受けられたりするお店や、施設内で行なわれる各種イベントなど、わたしたち人間自身が同じ人間に向けて提供する人工的なものばかりに目が向きがちです。
たとえこうした街に住んでいたとしても、町なかに残っている自然や、街から少し離れた、もう少し大きくまとまった自然環境に目を向け、時には足を運んでふれてみましょう。

青い空、その空を流れる白い雲、木々が風にそよぐ音、小鳥たちの鳴き声、小川のせせらぎ、きらめく水面、チョウやハチたちの飛翔したり吸蜜する姿、涼しい森の緑陰、きれいな空気、美味しい湧き水、そして里山で採れた山菜や畑で採れた野菜たち、海で採れた魚など・・・。
私たちは都市的な環境で人が人へと提供するものだけで生きているのではありません。お金を払わなくても自然は無償で私たちに様々な恵みをもたらしてくれているのです。

こうした自然がもたらしてくれる様々な良いものを受けて生きられるということ。
それだけで嬉しくなりませんか?
この時感じる気持ちが地球に生きる喜びと言えるのではないかと思います。
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