やっぱり勝負事は勝利への執念だ。
今夜のカープと巨人のゲーム。
3対2でリードした巨人の9回裏の守り。
逃げきれば1勝を手にする。
その1勝をもぎ取るために原監督は、1イニングに4人の投手を注ぎ込んだ。
4人がかりで3つのアウトを取る。その執念の采配に2位を走る巨人の凄さと、4位に甘んじるカープの執念の無さの差を見た。
攻めるカープは9回裏で1アウト2、3塁の逆転のチャンス。
今年はコロナ規定で延長戦はない。それならスクイズででも泥臭く3対3にし、逆転を狙うのが執念なのだが、佐々岡監督は何の指示も出さず、三振に倒れた。
結果は、2アウトで代打を送り込むが、これまた今季も絶不調の田中。セカンドゴロに倒れゲームセット。さよなら逆転勝ちの大チャンスを逃した。
1イニングに4人の投手を送り込んだ監督采配に、巨人の選手らの目は殺気立つほど集中していた。原監督の執念の采配は選手に乗り移り、これから必ず指揮は高まりチームは結束する。
9回の裏1アウト2、3塁の大チャンスを逃したカープは、指揮はさらに低くなり、チームムードはさらに低下するだろう。勝機を逃した1敗のダメージは倍も3倍もになる。
ギラギラした原監督の執念の目と、佐々岡監督の眠ったような目の違いが、勝利への執念の違いと采配の格の違いを、もろ見せつけた今夜の試合だった。
執念の原采配、まさに天晴!