風の声

想いつくまま

五輪は中止しかない

2021年05月30日 | 日記

医師1,200人以上がコロナで死亡しているというインド。

医療従事者にすらワクチンが届いていない。感染力2倍のハイブリット変異ウイルスが猛威をふるう。厳しい状況のニュース映像に心が痛む。マレーシアなどへも国境を越え脅威が広がっているようだ。

ワクチンが経済力のある先進国によって買い漁られ、不平等なワクチン格差が露骨になっている。

同じアジアの国の状況を横目に、「人類がコロナに打ち勝った証としての五輪だ」と声高に国際社会へwelcomeと呼びかけることに、罪悪感すら感じる。

ビジネスファーストのIOCの面々や日本政府は、それでも「世界のスポーツの祭典」だと誇らしげに笑う。その無神経さは何なのだろうか。オリンピズムが恥ずかしくないか。

五輪にかける予算をインドなどのワクチン供給にあてることこそ、オリンピズムではないのか。

この前の、IOCのバッハ会長らのメッセージにムッとした。「日本政府が反対しても開催する」などと、開催国日本を見下げた物言いは許しがたい。もし開催国が欧米のいずれかであったなら、あんな横柄な言い方はしないだろう。

誘致活動からずっと、ペコペコしてIOCに卑屈になりすぎているから日本政府や組織委員会がなめられている。度を過ぎた卑屈な対応は見苦しく恥ずかしい。

いずれにしても、五輪中止の決断を早くすべきだ。

 

 

 


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悪事を新しい悪事が消す

2021年05月30日 | 日記

悪事も常態化すると無関心になる。

カネと政治で逮捕や疑惑が相次ぐ自民党。その象徴だったのが法務大臣だった河井夫妻の大規模買収事件だった。

2900万円もの巨額買収の根っことなったのが、自民党本部が渡していた1億5千万円の選挙資金だった。他の候補者への選挙資金は1,500万円だったというから、とんでもない特別扱いをしていたことがわかる。

選挙戦中には安倍や菅総理が再々、広島を訪れマイクを握り河井案里を応援した。そのかいあってか、自民現職だった溝手を破り河井が当選した。

そこまで安倍が河井を特別扱いしたのには訳があった。かつて第1次安倍政権をわずか11ヶ月で投げ出した安倍。そんな安倍のことを溝手は「もう終わった人」だと公の場で酷評した。

その溝手への恨みが、刺客として河井案里を擁立させることになる。安倍の個人的な恨みを果たすために、仁義なき戦いの舞台とされてしまったのが広島だった。

そんな薄汚い権力闘争と買収事件の舞台とされた広島の有権者から、「自民党が渡した1億5千万円の事実関係をあきらかにせよ」と声が上がり続けているのは当然のことだ。

だが、カネをめぐる事実関係はまったく明らかにされない。見苦しい責任のなしり合いをしている。先週は「知らない」としていた二階幹事長だったが、「責任は自身と当時総裁だった安倍首相にある」とした言い回しに変わってきた。

そんなことは、もうとっくに国民は分かっているのに、その無神経さにあきれる。悪事を新しい悪事が消して常態化している自民党だ。

問題なのは国民までが無関心になってしまうこと。この政治家にしてこの国民あり。悪事に慣れるのはあぶない。

 

 

 

 

 


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