医師1,200人以上がコロナで死亡しているというインド。
医療従事者にすらワクチンが届いていない。感染力2倍のハイブリット変異ウイルスが猛威をふるう。厳しい状況のニュース映像に心が痛む。マレーシアなどへも国境を越え脅威が広がっているようだ。
ワクチンが経済力のある先進国によって買い漁られ、不平等なワクチン格差が露骨になっている。
同じアジアの国の状況を横目に、「人類がコロナに打ち勝った証としての五輪だ」と声高に国際社会へwelcomeと呼びかけることに、罪悪感すら感じる。
ビジネスファーストのIOCの面々や日本政府は、それでも「世界のスポーツの祭典」だと誇らしげに笑う。その無神経さは何なのだろうか。オリンピズムが恥ずかしくないか。
五輪にかける予算をインドなどのワクチン供給にあてることこそ、オリンピズムではないのか。
この前の、IOCのバッハ会長らのメッセージにムッとした。「日本政府が反対しても開催する」などと、開催国日本を見下げた物言いは許しがたい。もし開催国が欧米のいずれかであったなら、あんな横柄な言い方はしないだろう。
誘致活動からずっと、ペコペコしてIOCに卑屈になりすぎているから日本政府や組織委員会がなめられている。度を過ぎた卑屈な対応は見苦しく恥ずかしい。
いずれにしても、五輪中止の決断を早くすべきだ。