パンデミックによる死者数が70万人を超えたアメリカ。
70万人といえば日本の政令市に匹敵する人口。その都市が全滅したという状況を想像すれば、その深刻さがわかる。
マスクやワクチンを拒否するトランプ支持者らもいてワクチン接種が停滞している。バイデン政権が接種の強化策を模索するのもうなづける。
一昨年の末、中国武漢で新型ウイルスが確認されたとき、ここまでの事態になることを誰も予測できなかった。
人口増加と熱帯雨林の伐採などの乱開発。CO2温暖化による気候変動など地球そのものの環境の激変と、新たなウイルスを生みだす脅威は増幅され続ける。
運命共同体の地球船に乗る人類。2040年までにどれだけ英知と行動を結集できるか、今まさにその岐路に立っている。
1ヶ月にわたり電波ジャックして派手にやった自民総裁選だが、仮想敵国の脅威は強調しても、迫りくる人類滅亡への脅威は議論されなかった。
コロナ対策も場当たり的なもので、その教訓から導き出した未来へのダイナミックな政策は、まったく議論されなかった。
無知と無責任、まさにこんな政治が破滅へと地球船の舵をとってきた。
「破滅」か「持続」か、どちらを選ぶのか。
パンデミックはその選択を人類に突き付けている。